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受験生だからって特別なサポートはしない!

息子は現在高校2年生、来年は受験生と呼ばれる学年となる。大学は学部までは絞り込めているが、志望校は決まっていない。

勉強に対するモチベーションがないわけではないが、決して高くはなく、与えられたことはきちんと、そして淡々とこなしているといった感じ…

もちろん与えられたことをきちんとやり、それを積み重ねていくことで、本質が見えてくる日がくるだろう。

私自身、40代後半にもなって大学で学ぶようになり、ようやくもようやく、「勉強する」「知る」ということがこんなにも楽しいものなのか、ということを痛感している。

1回目の大学は第一志望だったものの、薬のことについてめちゃくちゃ興味があったかと思い返すとそうではなく、薬剤師になるためにはこれを勉強するしかない、覚えるしかないといったような、今思うと修行のような感覚だった。

でも、そのときの大学生活はこれまでの人生でもトップクラスに楽しかったし、その大学に行ったことは全く後悔していないが、勉強面を振り返ると、・・・???となる。

今年、大学1年生になった娘を見ていると、単位が必要だからとかではなく、知りたくて仕方ないといった感じで、自らすすんで履修している。必要最低限の履修で何とか切り抜けようとしていた当時の大学生の私とは大違いだ。

だから、息子にも同じ大学生という時間を過ごすのであれば、自ら興味ある分野をとことん追求したくなるような分野に出会ってほしい。それは偏差値なんかで測れるものではない。

とはいえ、私も50年近くの人生を歩み、様々な経験を経て、心理学という興味ある分野に出会えたのであって、20年足らずの人生でそんな分野を見つけることの方が難しいことは重々承知している。

興味ある分野が現時点で絞れないことは全くもって問題ではなく、現在している勉強をただの修行だと思ってやってほしくない。このキャンパスで学びたい!だって立派な動機。まずはそこからでいい!

そんな受験は甘いものではないと言われるかもしれないが、受験生という1年をもただただ苦行に感じてほしくない。そんな中でもワクワクするためには「本人が」心の底からここに行きたいと思える大学を見つけること。「本人が」ね。

「親が」ここに行ってほしい、「周りから」見たらここの方がかっこよさそう、ここに行ったほうが「親が」喜ぶだろう…こんな「自分」のない状態で走り続けられるほど、受験も人生も甘くないと私は思っている。

受験生のサポートで親ができることって色々あるけど、私は子どもが受験生だからといって、その1年なにか特別なサポートをすることはない。受験生だから勉強だけしていればいいなんていうVIP待遇もしない。

受験生の間に限ったことではなく、子どもたちが心の底から興味ある分野に出会うために、「自ら」行動できる子になるサポートをし続ける。

走り続けなくてもいい、ときには歩いてもいい、ときには休んでもいい。それをも自分の選択で行動できる子になるために、母として何ができるかを考える日々が私を育ててくれている。

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