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道具は大事

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
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数日前、テレビでニュース番組を見ていると
元プロ野球選手のイチローさんが出てきた。


ボーッと見ていたので
内容はよく覚えていないが
講演会か何かだった。





その時、昔見たある
ドキュメンタリー番組を思い出した。

それはイチロー選手の野球道具について
特集したもので



イチローは道具の扱いも超一流
バットは専属の職人が1本1本作っている



というような内容だった。


商売道具はやはり大事にしないといけない。


改めてそう感じるとともに
僕はある出来事を思い出した。





数ヶ月前、
その日はライブだった。


夕方ごろ家を飛び出し、
ライブが終わると家に帰る。


その道中だ。


大粒の雨が降ってきた。


ヤバイ

今日は傘を持っていない。

え、今日雨の予報やったっけ?


はよ止んで欲しいなぁ


僕の思いとは裏腹に
雨はどんどん強くなっていく。


バス停まで走ろう。


走って屋根がある位置までいき
バスが来ると
なるべく濡れないように乗り込んだ。


最寄りのバス停から家までは
すぐ近くだ。


この分ならあまり濡れずに済むだろう。



バスが最寄りのバス停に着いた。


お金を支払うと走って家へと向かった。


玄関に着く。


幸いにもあまり濡れていなかった。



よし


セーフ


これで風邪ひかんで済むわ。


安堵したのも束の間、
僕は自らが犯したある過ちに気がついた。


僕は駅からバス停までの道のり
そして最寄りのバス停から家までの道のりを

その時に持っていた
スーツを入れる鞄を頭上に掲げ、
傘がわりにして走っていたのだ。


なんてことをしてしまったんだ。



ずっと漫才をしている
僕たちにとって商売道具は
スーツくらいのものである。


その唯一の商売道具とも言うべきスーツを
自分を守るために傘がわりにしてしまった。



鞄の中を開け、
スーツが濡れていないか確かめる。


濡れていない。


危なかった。


もしこれでビショビショになっていたら
更なる罪悪感に苛まれるところであった。


やはり道具は大事にしないといけない。


改めて再確認した瞬間だった。





ここまで時系列はバラバラではあるが
同じ「道具は大事」と言うテーマで
色々なことを書いてきた。


もう1つ思い出したエピソードがあったので
もう少しお付き合いくださいませ




小学校の頃、
週に2回ほど書道の時間があった。


僕はこの時間が嫌いだった。


筆でなんて全然うまく書けないし
手とか服とか汚れるし
そもそも筆で上手く書けたところで
なんか役立つんか?

などと考え、
早く終わらんかなーと思ったりしていた。


そんなある日の書道の授業


先生が準備をするよう皆に告げた時、
僕はある問題に気がついた。


あ!筆洗うの忘れてた。



書道の時間ではもちろん筆は
墨汁だらけになる。


洗わないと次の授業でカピカピになったまま
使う羽目になる。


そんなことわかり切ったことだ。


しかし忘れていたのだ。
しょうがない。



ただこのミスは今回が初めてではなかった。


正直、書道に興味がないので
洗う気にすらならないのだ。



まあええか


カピカピのまま墨汁の入った硯に
筆を突っ込む。


すると隣に座っていた同級生が
僕に話しかけてきた。


「お前筆洗ってへんやろ?」


やかましいな


その同級生は書道が得意な友達だった。


「うん、忘れてた。」


「なんで忘れてん」



「習字嫌いやし。
お前は上手いからええよな。」



友達の筆は綺麗に洗われ、
他の道具も全て手入れが行き届いていた。


「ちゃうやん、そんな筆で書くから
余計汚い字になるんやん」


「え?」



「あのな、書道はそもそも
綺麗な筆を使わんと
綺麗な字なんか書かれへんねん」



ん?

つまり

綺麗な字を書くためには
綺麗な筆を使うことが必要である。
しかし、
綺麗な字を書こうと思う強い意志がないと
筆を綺麗にすることはそもそもできない。

つまり綺麗な字を書く気が無い人間には
最初から汚い字しか
書けないシステムになっている。


こう言うことか?



今になって思う
どのジャンルであろうと
道具を大切にしないことには
その分野で活躍できない。


僕もこれからはもっと
スーツを大事にしよう。


改めてそう感じた。
(何回改めて感じんねん)

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