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人の褌で相撲を取る

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皆さんは
「人の褌で相撲を取る」
ということわざを
聞いたことがあるだろうか。

ちなみに
褌の読み方は
「ふんどし」である。

おそらく
ほとんどの人は聞いたことがあると思う。

辞書的な意味としては
他人の物を利用したり、
他人に便乗したりして利益を得ること。


これを芸人に当てはめてみると
どうなるのだろうか。


人がやっていたネタや
ボケをパクって
笑いをとったりする行為なども
これに当てはまるのだろうか。


このような行為は
許されるべきではない。


芸人として
また人としてあるまじき行為である。


そんなことをしている芸人がいれば
周りから総スカンを喰らうだろう。


そう考えると
「人の褌で相撲を取る」
というのは
とんでもない行為だ。


心底そう思う。


しかし
この諺、言葉の意味は
例えとしては合っているのだろうか。

人の褌で相撲を取る?


例えば
僕が力士だとして


重要な試合に出るとする。


前日まで様々な練習や稽古、特訓
がむしゃらに取り組むだろう。



そして迎えた当日


会場に入った。


控室に行き、
集中力を高める。

よし、今日の取組
俺は勝つぞ。


絶対に勝つんだ。


集中集中集中

よし、そろそろ着替えるか。


鞄の中を探り、
褌を取り出そうとすると

あることに気がついてしまった。

あれ?
ない


やばいやばいやばい


ふんどし忘れた!


どうすんのこれ


今日は大事な試合やのに


そんな時
僕に1人の救世主が現れた。


同期の力士仲間が
話しかけてきたのだ。


「おいおい、お前もしかして
褌を忘れたのか?」

「そうなんだよ。
どうしたらいい?
今から家に取りに帰ったら
間に合わないよ!」

「そしたら俺のやつを貸してやろうか?」

「え?いいのか?」

「別にいいよ。俺ら同期だろ?困ったときはお互い様だろ。」

「で、でも…」

「いいんだよ!気にせず使えよ。」

僕は同期の言葉に甘えて
同期から借りたその褌で試合に挑んだ。


結果



勝利



「よっしゃ!勝ったぞ!」


控室で勝利に浸っていると
同じ部屋に所属している
先輩が話しかけてきた。

「おい、お前今日の試合勝ったらしいな。」

「はい、ありがとうございます」

「まあそれは
めでたいことだが、
お前それ自分のふんどしか?」

「いえ、忘れてしまい
同期に借りました。」

「それはダメだろ。
人の褌で相撲を取っているようなものだ。」



そうか?


人の褌で相撲取るって
そんな悪いことか?


ただのユニフォームやろ?


この試合に勝てたのは
99%自分の実力だろう


そう思うのは
僕だけではないはずだ。


もっと他人の力借りてる感が強い
表現があるはずだ。

褌ってそもそも
力士の技量にそんなに影響するのか?


絶対せえへんやろ


いうたら悪いけど
あんなんタダの布やん


もっと諺はリアルな表現になるよう
改訂していくべきだ。

この記事が
日本ことわざ協会的な団体の
会長的なポジションの人に
届くことを祈りながら
筆を置くことにする。

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いっぽ
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