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デカいペンチ

⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)

皆さんこんばんは
フリックフラックの髙橋壱歩です。

いつも僕の記事をお読みいただき
ありがとうございます。



最近ね、
ほぼ毎日使ってるカバンのファスナーが
壊れまして

まあ持ち手の部分が緩くなって
取れただけだったんですけども

しゃあないからペンチ使ってね、
直したんですよ。




僕ペンチ使う時に
毎回思い出す出来事が
あるんですよね


今日は、そんな話を書いていこうと
思います。





僕が4歳か5歳くらいの頃ですね


小学校はまだ通ってないけど
物心はある程度ついてるみたいな
そんな時期です。



ある日ね、
どこに行ってたかまでは
覚えてないんですけども

母方の祖母の車に乗って
2人で祖父母が住む家まで
帰ってきたんですよ


祖父母は母方も父方も両方
僕の実家近くに
住んでるので

小さい頃から
一人でもよく遊びに
行ってたんですね。



家に着きまして


2階のリビングの方に行くと
祖母が騒ぎ出したんですよ。


「あれ?口紅がない!」


この頃まだ僕だいぶ小さいですけど

口紅くらいは知ってましたわ。


なんぼくらいするのかとか


そこまでは把握できてないですけど


まあ大事な物なんやろなぁ
無くしたら可哀想やなぁ
くらいに思ってたらね


祖母が

「車にあるかも!」

と言って家飛び出したんですよ。


しばらくして祖母が帰ってきました。

「あったわぁ〜」



祖母の手には僕の想像していた口紅とは違う、
変わり果てた
ひん曲がった鉄の塊が
握りしめられていました。


「え、なにそれ?」


聞くと
祖母に説明されたんですけども

どうやらね、祖母が1人で
家を出る直前に
車の横あたりで
持ってたカバンから
何かしらの理由で口紅を
家の外の駐車スペースに
落としてしまったらしくて

僕を乗せて帰ってくる時に

その地面に落ちた口紅を
車で踏んでしまったと

そういうことらしいんですよ


どうするんやろうと見守ってたらですね


その祖母ね
まあこんな言い方するのあれなんですけど
結構丈夫な人というか
強いんですね。

今も元気に焼肉屋やってるんですけど

火加減を直接、
網に手で触れて確かめるくらい
強いんですね。

まあそれに関しては正直、
手近づけただけでわかるやろって
思うんですけども


そんな祖母がね、


デッカいペンチを持ってきたわけですよ。


デッカいペンチって何やねんって
思われそうですけど


その当時、祖父母の家の1階は
工場(こうば)になってまして

そこで祖父の弟
つまり僕の大叔父さんが働いてたんですけども

そこから取ってきたものなので
だいぶデカいんですよ。


まああれですわ


よく絵本で

閻魔様が地獄に来た悪い奴の
舌を引き抜くシーンあるじゃ無いですか


あの器具みたいなやつを持ってきてですね。


そのグニャ〜
って曲がってる口紅を

逆方向に
グニャ〜って曲げ出したんですよ。


僕それ見て


こっっわっ!


って子供ながらに思いまして


怖ないですかこれ


だってね、口紅を車で踏んで
ほんで曲がったらもう使えないでしょ正直


中身もグチャグチャなってるでしょ


それを直してまた口につけたい
という執念も怖いですし

デッカいペンチをお婆ちゃんが
操ってるという画が
単純に怖いじゃないですか

駐車スペースの地面
砂場でしたしね。

確実に砂混じってますからね


この話僕
ペンチ見る度に思い出すんですよねぇ


ではまた明日

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いっぽ
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