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料金からマカオまで

前回のハウステンボス記事の続きです、売却への雰囲気が少し掲載されていましたので抜粋です。
「複数の関係者によると、HISは数か月前から、ハウステンボスに出資する地元企業5社を訪ね、売却方針を説明して回っていた。地元企業幹部は「売れるものは売らないとHISの資金繰りが厳しい、時間がないという焦りが見えた」と振り返る。」

「外資の経営参画で先行きは見通せないが、佐世保市の朝長則男市長は、「ハウステンボス自体が経営危機なら慌てないといけないが、以前とは違う。グローバル化した時代の資本の移動で、しっかりしたところにサポートしてもらえれば一番いい」と話した。」

HIS財務(ハウステンボス財務)の厳しい状況が見えてきましたね。

ハウステンボスを利用するには今いくらなのか、日中に行くとして料金を調べてみました。
・大人7000円 中高生6000円 小学生4600円 未就学3500円
・普通車駐車料金 1回800円

JR利用の場合は↓↓コチラ↓↓

比較テーマパークとして熊本の三井グリーンランドは
・入園のみ 大人1800円 こども900円
・入園+フリーパス 大人5700円 こども2700~3700円
・駐車場1日 500円

大分の城島高原パークは
・入園のみ 大人1500円  こども600円
・入園券+のりものパス 大人4800円 こども3900円
・普通車1日 300円

こうして比較してみると、ハウステンボスのチケット価格帯や周辺のホテルブランドからして「リゾート地」の色が強い印象です。
そして、入園のみ料金設定がありません。
この記事を書いている今は夏休みということで、こどもが安いようです。
なんと65~85%OFF! 500円~1600円 という、もう9/9までは別世界のような価格です。

売上は別として、夏休みの入場者数確保は「売却」へ向けた最後の見せ場かもしれませんね。
これは、あくまでも現在の事業が継続するという前提での話です。

買収する香港企業に目を向けると、気になる記事がありました。その記事からの抜粋です。

「一つの仮説として、安全保障が絡んでいるのではないかとみています。沖縄に重点的に配備されているアメリカ軍の一部を佐世保に移す計画があります。そこで佐世保の安全保障上の重要性が高まっている。そういうところの動きがリンクしている可能性は否定できません。」
「峯村)これまで中国が国外の基地周辺の土地を買う時は、普通に民間企業を装ってやっています。ただ、気付いたときにはもう遅く、「えっ! こういうことだったの」となっているのです。」

この買収が進んだ場合「カジノ」は成立する可能性が出てきます。香港に近いマカオではカジノが有名です。それによるマネロンの実績が利用できるからです。日本企業だけでは経験や実績がないので難しいと考えています。

現在のマカオはどうでしょうか。
「前年同月比では5ヶ月連続のマイナス、対前月では3ヶ月ぶりのマイナスに。コロナ前の2019年同月からは98.4%減。1桁億パタカ台となるのは2020年6月以来のこと。」
カジノの経営状況は今のところ以前の状態に戻ってないようです。

マカオ新聞によると「マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。マカオと広東省珠海市との間では、3日午後6時から条件付きの隔離検疫免除による相互往来が約1ヶ月半ぶりに再開した。」

交通の面からマカオを見ると
「インバウンド旅客の大半は中国本土からとなっている状況。ただし、中国本土では散発的に再流行が出現する中、水際措置の強化や省を跨ぐ移動に制限が設けられることもあり、マカオのインバウンド旅客数も本格的な回復には至らず、マカオLRTの乗客数にも一定の影響があったものとみられる。

ここから見えてくるのは、ゼロコロナ政策の影響が大きいわけで、つまり中国政府の動向が大きいと言えます。
更に中国政府が外交や軍事関連をどうしていくのか?その部分はハウステンボスがどうなるのか?にも関わってきます。
今回の買収は様々な側面があるだけに、注目して情報を追っていきたいと思います。

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