2023年Q3から生成AIへの投資が総じて落ち込んでる様子
Generating less momentum? Generative AI deal count dips in Q3
By Jacob Robbins October 6, 2023https://pitchbook.com/news/articles/generative-ai-startups-vc-deals-decline
この記事によれば、2023年第3四半期(Q3)における生成型AI(Generative AI)の取引件数は減少しているようです。具体的には、第2四半期(Q2)と比較して29%減の101件となりました。ただし、取引の総額は$6.1 billionとなり、Amazonが大規模な言語モデルを提供するAnthropicとの最大$4 billionの取引を結んだことが影響しています。
投資家やVC(ベンチャーキャピタル)からの興味は依然として高いものの、多くの生成型AIアプリケーションがまだ一般に広く使える段階ではないとの認識が広がっています。このため、投資家の熱意は減少しているとされています。
VCからの投資として代表的なのは次の通り:イスラエル拠点の大規模な言語モデルスタートアップで、テキストベースの生成に特化したAI21 Labsが、8月に1億5500万ドルのシリーズC資金を調達。
データ分析プラットフォームの開発者であり、独自のLakehouse生成型AIプログラムを持つDatabricksが、NvidiaとT. Rowe Priceを含む投資家から5億ドル以上を最近調達。
ヘルスケアで使用する生成型AIのコパイロットを作成したCortiが、9月下旬に6000万ドルのシリーズB資金を調達。
一方、大手のIT企業の大型投資がこういう小さめの投資を消極的にさせている面もある、という指摘もあります。大口の投資として次のようなものがあります。
MicrosoftがOpenAIに100億ドルを投資。
NvidiaがCohereの2億7000万ドルのシリーズCに投資。
AmazonがAnthropicと最大40億ドルの取引を結び、このスタートアップの独占的なクラウドプロバイダーになる。
The Informationの報道によれば、AnthropicはAlphabetおよび他の投資家から追加で20億ドルを調達しているとされる。
技術的な詳細が重要であるとのことですので、この動きは生成型AIの技術的成熟度やビジネスモデルに対する投資家の評価に直結していると言えるでしょう。特に、多くの生成型AIアプリケーションが「実用段階にはない」との認識が広がっている点は、技術的な信頼性とビジネス価値の観点から注目すべきです。
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