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Air Street Capital社のState Of AI Report 2023を読む(8):Nvidia社の一人ゲーム

AI市場の急激な伸びが、GPU (Graphical Processing Unit) 半導体の需要を大幅に伸ばしています。その代表格であるNIVIDIA社の8月発表のFY2024年Q2の財務報告によると、$13.51Bの売り上げを計上し、Q1から88%の上昇を記録してる。
特に顕著なのは下記の図に示されてる通り、データセンター向けの半導体の売り上げで、このカテゴリー自体は、先期(FY2024年Q1)と比較して、2.4倍にまで跳ね上がってる。
一年前までは売り上げが下がっていた会社で、2022年10月の株価は$110台を推移していたのが、現在はその4倍の$400ドル半ばまで上昇してます。
企業価値はとうとう$1.1T(166兆円!)に達し、これも10年前の$8.5Bと比較して天文学的な数字を打ち出してます。

NVIDIAのチップのもう一つの特徴は、モデルが出てからのライフサイクルが他の半導体と比較して長い、という点。
今年発表された最新の半導体、H100というGPUは以前のモデルであったA100の後継として位置づけられてるが、それ以前のモデルであるA100やRTX 3090などが未だに多く使われている、というのが現状。
A100の前世代であるV100は2017年に発表され、現在最も使用されているGPUであることから、NVIDIAのGPUのライフサイクルはゆうに5年は持つという事が言える。この論理でいくと、A100は2020年に発表されてるが、2026年にそのピークを迎えると予測できる。
また、最新のモデルであるH100は2030年までは使われる、ということも予測できる。

この最新GPUモデルのH100の採用を各社が発表を行なってます。Google社での採用をきっかけにInflection社も採用を積極的に行い、それに続いてOpenAI、Anthropic、Meta、Character.ai、が追随してます。
今ではGPUはAI市場が牽引してる、と言われてますが、その前まではゲーム、メタバース、そして仮想通貨マイニングでの用途が広く市場を伸ばしていました。
GPUの市場はNVIDIA社が一人勝ちの状態で、遠く後ろをAMDが追随している状況。AMDはNod.ai社を買収してます。

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