新司法試験純粋未修から一発合格への道~はじめに~


自己紹介

私は2004年に一期生として琉球大学法科大学院に入学しました。
それまでは営業マンや、システムエンジニアなど、法律とはほど遠い人生を10年以上送っており、33才で法科大学院に入った後に初めて「ポケット六法」という本を買い、6個どころではない数の法律が掲載されているのに衝撃を受けたのが、私の司法試験チャレンジの始まりでした。
そんな私が、比較的順調に大学院のカリキュラムを消化し、卒業後の新司法試験に一発合格できたのは、幸運なことでもありましたが、やはり早い段階で正しい勉強方法を身につけることができたことにあると思います。

noteを書くことになったきっかけ

最近、久しぶりに母校の法科大学院を訪れ、現役の学生さんたちと話をしたところ、大学院にはとても頼りになる優秀な先生が大勢いることをきき、嬉しく思う一方で、「純粋未修から一発合格した人」が教える側にあまり多くないということも知りました。
しかし、未修者コースに在籍する多くの方は、一発合格、またはそうでなくても1~2回の短期で合格したいと心から願っている人ばかりです。
そこで、私の自分自身の経験と、これまで多くの未修者を指導して合格に導いた経験をもとに、現在法科大学院で悪戦苦闘している後輩達に少しでもヒントを提供できればと思っています。

チート+ハックの必要性

司法試験の勉強に裏技はないという人がいます。
毎日コツコツ真面目に勉強していれば合格する。そんなことをいう人もいます。
しかし、司法試験受験生の多くは、毎日朝から夜までコツコツ勉強しているではないですか。

司法試験は、過半数の受験生が不合格になる試験です。つまり、みんなと同じ勉強方法をとっている限り、半分以上の確率で不合格になります。
そして、合格者の上位は、東大や早慶などの上位校の学生が占有しています。
普通の法科大学院で普通に勉強し、普通に卒業して普通に受験したら、普通に不合格になります。

マラソンでいうと先頭集団から頭一つ抜き出る工夫が必要です。
それは、やはり何か普通と違うことをするしかないのだと思います。
そう思った私は、周囲の既修者受験生がやっている勉強方法とは違う方法で追いつき、追い抜く必要性を強く感じました。
すでに自分より勉強の進んでいる人を追い抜くためには、その人と同じ勉強方法ではだめなのです。
そして、未修者が勉強量や勉強時間で勝とうとすることには無理があります。なぜなら、ライバルの既修者受験生も頭脳と肉体の限界まで勉強しているからです。

ですので、どんなに邪道だとか卑怯だとか言われても、とにかく効率よく、試験合格に必要な知識を頭に入れてしまうしかないのです。そしてそれができれば必ず合格できます。

私は法科大学院を卒業後、都内の法科大学院や予備校で多くの受験生を指導してきました。そして、実に多くの受験生が非効率な学習方法に固執しており、その勉強スタイルを変えることが出来ないという現実を見てきました。

司法試験を受験する人のほとんどは、優秀な法律学生です。しかし、優秀だからと言って、勉強が上手とは限りません。そこに、未修者の皆さんが彼らを出し抜けるヒントがあります。

このnoteでは、私の受験生時代の経験と、受験生を指導してきた経験をもとに、純粋未修者が一発合格するための勉強方法に関するヒントを提供していきたいと思います。



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