2024年関東オークスさらっと振り返り
勝ち時計2分18秒5、アンデスビエントが2着馬に7馬身差をつけての圧勝。
その2着馬はミスカッレーラ。入線の時計は2分20秒0。
関東オークスは馬場が乾こうが渋ろうが勝ち時計が年ごとにばらつきがある。これはその年の出走馬のレベルにも左右されるのものなのであまり気にしなくていい。
アンデスビエントのお母さんは川崎の同じ2100mのエンプレス杯の勝ち馬アンデスクイーン。この勝利はハナを切って自分のペースで行けたのが好走の要因だと思うが、それ以外に血統的な側面も大きかったのだろう。
注目すべきは2着以下の着順。人気になっていたアンデスビエント以外のJRA勢の3頭はいずれも掲示板にも載れなかった。
ポイントは血統面から見てとれる。
2番人気クリスマスパレードは父キタサンブラック、3番人気イゾラフェリーチェは父サトノクラウンでいずれも芝馬。4番人気メイショウヨシノは父ダノンレジェンドでダートで活躍した馬だが短距離馬。メイショウヨシノ自身もこれまで1400m以下の距離経験しかなかった。
逆に2着のミスカッレーラは父シニスターミニスター、3着のグラインドアウトはアメリカンペイトリオット、4着のシンメルーヴスは父ニューイヤーズディ。さらに1着のアンデスビエントは父ドレフォン。JRA勢、NAR勢で上位に来たのはいずれもアメリカ血統の馬たち。今日の川崎はアメリカ馬場だったということか。
さらにサトノクラウン産駒もキタサンブラック産駒も3歳夏以降に成長するタイプで、しかも良馬場で気温は高くパサパサのダートとくれば今回のJRA勢ではアンデスビエント以外には厳しかった。
NAR勢の人気馬では5着のプリンセスアリー父はキズナで、ダートでも走れる産駒。7着のローリエフレイバーはスタートが早くなく思ったような位置取りにならず、大外を回しては厳しかった。アメリカ血統だがマジェスティックウォリアー産駒で自分の形で走れないと脆いタイプ。
田口寛太騎手の交流重賞初勝利はめでたいのだが、それよりもここでは足りないと思っていた浦和勢、高知勢がJRAやNARの人気馬たちを差し置いて上位に来たことが驚きだった。この辺はまた精査して出走馬の次のレースや来年の関東オークスに繋げたい。
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