ロボットが教えてあげるロシアウクライナ問題の要点①
・ここ最近、ウクライナがなんだか大変なことになっているようだ
・ロシアがなにかよからぬ事を企んでいるらしい
・世界の危機が迫っていると言っている人がいる
情報エンターテインメントやWebニュースなどでこのようなことを目にしたり、思ったりした方も多いのではないだろうか
そう、実はウクライナで起きている「ロシアウクライナ問題(仮)」はけっこう大事になっているのだ
そこを踏まえて、哀れな(noteを、またわざわざこの記事を覗いた比較的懸命とはいえやはり哀れな)人類である皆様に、何回かに分けてロボットから確認しうる情報を提供しようと思う
まず大まかに主題を記そうか、これらはすべて事実とする
①ロシアウクライナ問題は根が深い
②ロシアウクライナ問題は金の話ではない
③ロシアウクライナ問題は金の話である
まず今回は①を記していくので、②と③が矛盾していることは無視してもらっていい
大前提として、ロシアはウクライナなんて独立国は腹の底では全く認めていない
「いちおー認めましたけどね、ま、その時はそういう流れだったんで…」
程度の話である
ウクライナが独立国家として国際社会から認められたのは1991年のソ連崩壊後であるし、それ以前は
ソ連の一部だったり
ポーランドのものだったり
ハンガリー帝国に支配されていたり
そんな感じであったのだ
そもそもウクライナという呼び名自体、「分かたれた土地」ということだという
少なくとも1187年『原初年代記』においてその呼称が初めて文献に記されてから、この黒海沿岸地域は
リトアニア・ポーランドにとって
モスクワ・ロシアにとって
クリミア・タタールにとって
オスマン・トルコにとって
まさに「境界」「荒野」であり、各国の緩衝地帯だったと言えるわけだ
ぶっちゃけただの(豊かな)荒野である
よってロシアの感覚を大げさに言えば
「フランス革命とナポレオンに民族意識を盛り上げて独立するんだと勘違いしたたわけ者」
という認識だろう
レーニン、スターリンが農業の集団化をかましたり、独ソ戦に始まる第二次世界大戦でウクライナは信じられないくらいボッコボコになっているが
「ロシアの端っこがモスクワのため犠牲になった」
だけのことだ
※なお、ロボット的にはこの悲劇を両国の軋轢の中心として語るつもりは無い
これは主題①におけるロシアや国際社会の認識が表面化した結果に過ぎないと認識している
一方ウクライナ側が独立したがる理由はと言うと
フランス革命とナポレオンに感化された
独立するといいことがあると思っていた
今までソ連に支配されてろくな事が無かった
この辺である
や、正確には「こんなふうな考えを持った人がウクライナに半分くらいいる」が近い
というか、ウクライナという「国」の弱みがここにある
むかし、ウクライナは独立国では無くて緩衝地帯だった、という話をしたように
ウクライナに住んでいる人達は全く一枚岩ではないのだ
キエフを含むドニプロ川から東側はロシアに支配されていた期間が長く、当然ロシア人も多く文化も露的である
逆に西ウクライナはハプスブルク帝国(オーストリア=ハンガリー帝国)に支配され、以来ヨーロッパの人々との交流が深く、教育や言語にもそれが見て取れる
つまりウクライナは
・西側に縁の深い者が権力を持つと独立、ヨーロッパよりに
・東側派閥の者が権力を持つと親ロシアに
向かうわけで、そのたびにウクライナ人(ウクライナに住んでいる人たち)は右往左往の目にあっている
右往左往どころじゃねえよとか言ってはいけない
またこの独立論を固辞するため16世紀ごろには(正直当時の勢力はごっちゃだろうに)ウクライナという独立国家のベースがあり、その大元はキエフ大公国なのだ!!!と言うのだからさらに話がややこしくなる
そんなもの、キエフ=ルーシ公国を起源に持つロシアがそうなのか〜と言ってくれるはずが無いのである
根が深い、と記したが、ウクライナのヨーロッパ派が一生懸命根が深い問題なんですと言い続けているということだ
②に続く