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平和と幸せについて

広島県に行ってきました。1日目は平和記念資料館と平和公園のツアー、2日目はminagaruten(ミナガルテン)と宮島の大聖院に行きました。
1日目は平和記念資料館と平和公園を巡ったあと、平和についてメンバーとともに語り合いました。5時間にわたる対談を通して僕が考えたことを少しここに書きます。
まず断言します。僕の周りは平和です。明日は当たり前に来ると思っているし、寿命は残り60年はあるかなとか考えています。その証拠に明日の食材は冷蔵庫に買い込んであるし、1か月先まで予定は埋まっているし、将来どうするかをよく人と話します。こうやって何の不安もなく生きていられるのは日本に法律があるからだと思います。もし僕が遅刻をしてしまい、相手をイライラさせてしまったとしても刺殺されることはほぼないでしょう。もしバイトでお金を稼ぎすぎたとしても、むやみに税金として没収されることはないでしょう。またその法律を勝手に一個人が変えることができないように憲法も定められているので今日の明日で生活が一変することはなさそうです。電気代も高騰しているようですがある程度は政府が補填してくれているようです。(それでもかなり上がった。電気代安くしたい方は最後にとっておきのお得情報があるので必見です。)

お昼に食べたキング軒


こういう感じで明日に不安もなくのうのうと生きていると「平和ボケ」とか言われるんでしょうけど、それでいいと思うんです。危機感持ってビビりながら生きることに何の幸せも感じないですし。
さてさて身の回りではなく世界に目を向けてみましょう。ウクライナとロシアが戦争を始めたのは記憶に新しいです。北朝鮮からも定期便といわんばかりのミサイルが発射されています。何も平和ではありません。直接僕の命が脅かされているという感覚は薄いけれど、やばい雰囲気が漂っているのが何となくわかります。なぜそうなっているかと行ったら国にはあるはずの法律や憲法がこの地球には存在しないからだと思います。いくら国連が頑張っても無視する国はごまんといます。そんな状況では、やったもん勝ちが横行して、いつまでたっても戦争はなくならないと思います。
 それとは別に人類が戦争をやめる可能性をもう一つ考えました。宇宙人が攻めてきたときです。こうなったらいくら対立していた国同士も人類という地球の仲間です。今まで相手国を威嚇するために使っていた軍備を一気に共通の敵に向けることになるでしょう。じゃあ宇宙人なら無差別に攻撃してもいいのかという意見も出てきそうですがこうなってくるとそのようなことを言う人は少数派として切り捨てられそうな感じです。そもそも宇宙人が攻めて来るまでに人類が生き残っていられるか、そこまで発展した文明に真っ向勝負で勝てるのか、はたまた宇宙人は戦争などしない域にまで達しているのではないかといろいろ想像したらキリがないですが。なんにせよ人類という枠組みから離れた第三者が現れない限り、国同士でもどっちかの味方だなどといって穏やかに決着がつく日は現実からはかけ離れているのかもしれません。

2日目はミナガルテンというコミュニティ施設に行きました。この一年間全国あちこちのお店や経営者さんを訪問してきたなかで一番衝撃を受けたかもしれません。名古屋のモーニング文化に慣れているからか1400円という朝食に「高い」と思いましたし、7:10という集合時間に「早い」と感じたりして、正直最初は行く意味が分かっていませんでした。でも今ではその意味も分かりますし、行って良かったと心から思います。毎朝フルグラで朝食を済ませる普通の理系大学生にとってこんな豪華な朝食はいつ以来だったことか。朝食のあとにはそんな豪華なプレートすらもおまけと思えるようなメインが待っていました。

このプレートの輝きたるや

このミナガルテンの経営者さんとここに出店しているそれぞれの方々からお話を伺いました。ミナガルテンの成り立ちから今後の展望まですべての話を聞いて思ったことは、誰もが幸せそうだということでした。
「well being」という最近のバズワードは頭では知っているつもりでした。しかし、説明を読んだり聞いたりしてもイマイチ理解が深まってはいませんでした。そんな中訪れたミナガルテンで、誰かに「well being」を説明されたわけでもないのになぜか、これが「well being」なのかと確信できるような感銘を受けました。そこにいた人々は誰もが自分のやりたいことを思う存分にできているようでした。みんながみんな同じことをやるわけではありません。それぞれ好きなこと、やりたいことは違うはずです。それにも関わらずみんなが敵対することなく、ばらけることなく、ミナガルテンという一つの屋根の下でまとまっていました。むしろお互いのおかげで相乗効果が生まれてまでいました。あらためてこの空間を作った代表さんの凄さを感じました。

緑溢れる居心地のいい空間


現代のビジネスでよく使われているプロデュースの方法としてブランディングがあげられると思います。統一感や世界観を出すためには個々がやりたい放題にやるのではなく、全体で見て一番きれいに見えるようにそれぞれの足並みをそろえることが多いと思います。そうするとルールが厳しくなったり、画一的になり個性が出なかったりします。そんな中、ミナガルテンはすべてを自前でやるのではなく、それぞれの専門の人にお願いし、そのうえで運営側からあれこれと要求することは最低限にして個人の良さを伸ばすような空間づくりをされているように見えました。ミナガルテンに所属する方々のお話を聞いて回りました。パン屋を経営している人、コーヒーを極めた人、本屋をやっている人、お料理教室をやっている人、骨董品の収集と販売をしている人、畑をやっている人、アーティストにデザイナー、etc。どの方も生き生きしていて、目がキラキラしていて、終始楽しそうに話してくださりました。「ああ、これが本当に幸せになれる生き方なのか」と心を打たれました。

3階に入る雑貨屋さん


また、園芸卸売業の廃業からたった数年でこのコミュニティを形成できていることにも信じられない驚きを感じました。全く違ったビジネスモデルへの転換をここまで見事にやっているのを目の当たりにするのは初めてだったかもしれません。そしてこれはきっと一人や一会社だけで行われたわけではなく、地域のみんなが参加した結果だと思いました。僕らの貸し切りではなく、通常営業をしていて、お客さんがどんどんと入ってくるのをみて、地域の人にとても愛されている場所だということが分かりました。
ミナガルテンHP  https://minagarten.jp/

園芸ハウスの面影が残る外観


前日に考えた平和に絡んで、このような生き方ができたら幸せな人生なのではないかと深く考えさせられました。その結果まだまだ自分は幸せになれるとも思いました。この1年間たくさんの人と関わってきました。ジャンルの全く違うフィールドで活躍する方々のお話を聞いて初めて知ることや、考えることがたくさんありました。それでもまだ僕が本当に心からやりたいと思うことに出会えてないような気がしています。これから幸せな人生を送るためにもじっくりと時間をかけて悩みながら自分のやりたいことを探し、それに全力で取り組んでいきたいと思います。今回のプログラムの主催であるEDGEについては以下の記事で解説してます!

綺麗になった姿を見れて大満足


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