【全話視聴感想】STEINS;GATE

※初見ではありません
ゲーム版は未プレイです

・お気に入りの音楽をランダム再生していたらHacking to the gateが流れて再視聴欲が湧いたので、アニメSTEINS;GATE(以下シュタゲ)を再視聴した。
通しで見るのは多分2回目。ゼロの方は3回くらい見ているのに。笑

見始めたら止まらず、3日で見終わってしまった。このアニメ、一気見適性めちゃくちゃ高いな!!
好きポイント、テンション上がったポイントをひたすら語らせてください。
もうネタバレ満載、視聴済みの方しか読まないでください。お願いですから本当に。
本当にお願いです。未見の人は読まないで。
たとえ今後見る予定がなくても。
ちょいちょいゼロのネタバレも含むので、ゼロ未見の方も。












改めて思ったこと

・シュタゲって何をする話なの?への答え

シュタゲという作品の、この疑問への答え方が非常に面白い。

1話目がよく分からず、2話からもこの物語が目指すところが分からず。
9話で確実に話は動き始めていることが分かるも、初めて答えが出るのが12〜13話とかなり遅い段階で、初見はモヤモヤする人もいそうだなと思った(ちなみに自分は初見の時そんなことは全く思わなかった。何が起こるのかずっとワクワクしながら見ていた)。

12〜13話で提示された何をする作品なのかの答え、「まゆりを救うためのループ」。
その具体的な解決策が見つかり解決が近づいた時「紅莉栖かまゆりかの2択」に更新され、さらにそれが「すべてを救う話」になる。何をする、どんな話なのかが変わっていくのが面白い。

必死で抜け出した世界線の先も第三次世界大戦に続いていて、どちらにせよ暗い未来からは逃れられないのかと絶望していたら提示されるシュタインズゲート世界線の可能性が視聴者側にとっても希望になって、めちゃくちゃ盛り上がる。


・少しずつ良くなる状況

自分が物語を追っていて一番好きなのは、状況が好転していく時
今後の方針が固まった時や、これならいけると確信できた時、実際に成果が出た時だ。

シュタゲの中盤は基本ずっとそれだからめちゃくちゃ面白い。

八方塞がりだったループ。しかし紅莉栖の協力を得られることで最初のDメールを消す作戦が立てられ、そのための手順を踏んでいくことでまゆりの死期も伸び、少しずつ良くなっていく状況にワクワクしながら見ることができた。

その作戦の落とし穴に気付いた時はかなり落ち込むものの、その後に状況が最高に好転する予感を感じられる23話がある。なんとテンションが上がることか。


・23話が一番好きだ

大好きな状況の好転がありすぎる回。最高。色々語らせてね。

まず、鈴羽の再登場。未来からの使者が知らない誰かではなくよく知る鈴羽だったのが嬉しい。

次に、「シュタインズゲートを目指せ」で入るOP。まさかの第三者から告げられる「シュタインズゲート」という言葉にハッとする岡部、タイトルとして出てくるシュタインズゲート、流れる2番。完璧すぎだろ。

あと、明かされる1話の裏側。分からないことだらけだった1話の裏でこんなことが起こっていたなんて。
実際に倒れていた紅莉栖を刺したのは岡部自身だっただなんて。

そして何より、執念オカリン。シュタゲで一番好きなシーンここです。
最高にかっこいいんだよ。メインキャラの未来の姿は、必然的に過去のメインキャラより情報をたくさん持っていて頼もしい。それが主人公ならなおさら。
説得力のある言葉で方針を示してくれる執念オカリンは最高に頼もしい。

そして発案者は未来の自分自身だからC204型の意味、シュタインズゲート世界線と名付けた理由も分かり、その瞬間声が揃う演出も大好き!
鳳凰院凶真の復活で締めるのも良くて、シュタゲで一番好きな回です。


・全て繋がっている

意味がないように思われたラボメンのDメールもIBN5100の在処に繋がるから取り消す必要があるという…。
萌郁は直接IBNに関わるものだったしフェイリスと鈴羽は分かるんだけど、るかはイマイチピンときていない。女の子になって筋力が足りなかったからIBNを壊してしまったってことですか?

まあとにかく、本当に無駄なものは1つもないめちゃくちゃ緻密な作りだったのだなと感嘆した。
1話の全て、何気ないシーンと思われたメタルうーぱまで重要なアイテムなのも凄い。
何気にゼロに繋がるような要素もありましたね。
15話でまゆりが鈴羽に「2人乗りならまゆしぃが一緒に行ってあげられるのに」と言っていた。
アークライト………。ここから拾っていたのか…。

・OPについて

23話から2番に変わるのが本当に本当に大好き。
「いくつもの輝ける日々 仲間との約束 無かった事にはしてはいけない」なんて、初見の時24話のOPでちゃんと歌詞を認識して鳥肌立ったよ。
「そのために時を欺く 残された仕掛けにもう迷いはない 孤独の観測者」はもう鳳凰院凶真そのもの。
本編とリンクする部分で2番に変える、粋!!
映像面では重要人物ヅラしてるフェイリスがカッコよくて好きです。アドバンス・アドベンチャーで伝説のポケモンみたいな顔してるアブソルかよ。


印象に残ったキャラ

・岡部倫太郎

寂しそうなラボメンには必ず声をかけ励まし(励まし方はアレなこともあるが)、まゆりのためなら何度でもやり直すなど、誰よりも仲間想いな美点に気付かされた再視聴だった。

岡部倫太郎を語る時に厨二病だけで語るのはやめよう。仲間想いな点には絶対に触れよう。

そんな仲間想いな岡部がやらなきゃいけないことが、大好きな仲間たちの願いを消していくこと、果てには仲良くなった事実のみならず命そのものも消すことだっていうのが辛すぎて辛すぎて。
どこまでも傷付き心を壊しながら進んだ岡部には本当にお疲れ様が言いたい。

昔「負荷領域のデジャヴ」を見た時あまりノレなかったのは、そこまでしてたどり着いたシュタインズゲート世界線でもあわや存在が許されなくなるのが嫌だったから。
シュタインズゲート世界線は岡部の安息の地であってほしかった。
あの世界線は自分の中での不可侵の聖域なのだ。
シュタインズゲート世界線で永遠に幸せであってくれ。

・岡部倫太郎(未来)

いわゆる執念オカリン。
上でも書いたけど、未来の主人公という存在は現在の主人公より持っている情報が多くて、強そうで、かっこいい。

自分は本編よりゼロの方が見た回数が多い。その理由の1つは、ゼロが自分の好きな執念オカリンの話だから(もう1つ思い当たる理由はあるので後述します)。
何年経っても変わらず厨二病なのを思わせるのも良いんだけど、実はそうじゃないということ。絶妙に顔が見えなくてミステリアスでかっこいい画角とその裏側。
ゼロを知っている今は、より感情移入できるから前よりも執念オカリンが好きだ。

・牧瀬紅莉栖

いつだって岡部を助けてくれるのは紅莉栖なんですよね。何度ループしてもそれを理解して信じて解決策を考えてくれる。頼もしすぎる。

自分ともう1人を天秤にかけられた時、自分を選ぶなと言える強さは凄いよなぁ。
自分のために苦しんでもらえる、迷ってもらえるだけで嬉しいという気持ちは分かるけど、命がかかっていてそれを言えるかは自信ない。だから紅莉栖は凄い。岡部(とまゆり)のためだもんな、この選択って。

今ではゼロも大好きだけど初見の時は結構嫌だったなぁ。アマデウスがいるとはいえ紅莉栖のいない世界線見たくねぇー!って。

・阿万音鈴羽

未来人で超重要人物なのが好き。
なのにストーリーでは途中から完全に出てこなくなってしまう。寂しい。
β世界線に戻ってから、未来からの使者としてまた出てきてくれて本当に嬉しかった。
たとえ未来人でもリーディングシュタイナーがなければ世界線変動に呑まれてしまうというのが個人的に意外なポイントだった。世界は無情だね。
ずば抜けた身体能力で戦闘慣れしていて冷静に戦えるのもかっこいい。ラウンダー強襲の時もあらかじめパーティーを抜け出し42型を点けた上で救援に駆けつけて、「42…ブラウン管…点灯済み…」とラボメンにだけ伝わる伝え方をしていたのが最高に頼れるかっこよさで大好き。
孤独な使命、父との出会いと別れ、使命の失敗、Mr.ブラウンとの巡る縁など、ラボメン個人回では鈴羽を取り巻くドラマが一番面白かった。

自分が本編よりもゼロの方を見た回数が多い理由のもう1つは鈴羽にあると思う。α世界線の鈴羽は仲間少なそうだけどβ世界線の鈴羽はちゃんと仲間がいる。そういうところが見たいし、ゼロの方が出番も多いからゼロ鈴羽が好きなのかも。
こっちの鈴羽は基本人をフルネーム呼びで、ゼロ鈴羽を知っているとそれが寂しい。


最後に

「一番好きなアニメ」と「一番面白かったアニメ」は必ずしも同じじゃないというのが自分の考えで、その根拠の1つになっているのがこの作品。
一番好きなアニメは他にあれど、一番面白かったなあと思い返すのはシュタゲなんですよね。
それくらい面白かったです。

それにしても、主にダルの使う2ちゃんねるネタって今の若者に分かるんですかね。
そういうネタやノリが分からない世代からサムくてつまんねー、と思われる可能性を考えてしまって怖い。
理解できる世代の人だけが楽しめるアニメにならないでほしい。いつまでも語られ続ける名作アニメであってほしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
そのうちゼロの感想も書きます。デジャヴの方は未定。

おわり

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