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8月19日は「トイレのドアノブ崩壊の日」

突然ですが!

我が家では表題の通り、本日8月19日は

「トイレのドアノブ崩壊の日」

という記念日に制定しています(というか、私が勝手に決めました)。

Facebookには「思い出」というアーカイブ機能があり、年単位で過去のその日の投稿をまとめて見られます。私は普段この機能そんなにチェックしないのですが

「あれ~~?そういえば一昨年行った “新宿三井ビル会社対抗のど自慢大会” って、今ぐらいの時期だったよな~~~??」

と思って、朝「思い出」のページを確認したら。

7年前の今日、2014年8月19日。端的に言うと「トイレから出ようとしたらドアノブが壊れて開かなくなってしまい、1時間ほど閉じ込められてしまった」という、忘れられない(もといこの7年思い出してはネタにしている)出来事が起きた日でした。

座右の銘は “ライフ・イズ・コメディ” なワタクシなので、当時から文章を面白おかしい方向にもっていきがちだった。こんなんネタにするに決まってるやん…!と、鼻息フンフンさせながらFacebookにUPした文章は、思いのほかフォロワーの皆さまにお楽しみ頂けて、というかご心配のお声も頂きつつ、この投稿をきっかけに「スマホはトイレにも持って行くようにしてます」と言ってくださる方もいたため、調子に乗ってコチラでも当時の文章をお読み頂こうかと思います。(読み返すと二重表現があったり、多少の読みづらさもあったので、多少加筆修正してます)

そしてFacebookでは文章の間に写真を差し込むことが出来ないので、今回はこのnoteのために追加撮影した写真も含めて、臨場感爆上げのレポをお送りいたします。

それでは7年前のトンデモ珍事件、は~じまりはじまり~~~!!

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我が家のトイレは、上弟さん(きよはる)が小さい頃に、鍵を閉めたはいいものの開けられなくなってしまう事がままあったので、鍵は壊した状態で外してあった。
近頃、内側のドアノブが空回りしてしまい、ドアの開けにくさが若干気になっていたが、ついに今朝、トイレから出ようとしたら、ドアノブが完全にイカレてしまい、出られなくなってしまった。

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家族は皆仕事に行ってしまい、家の中には上弟さんしかいない。彼がいる居間とトイレは然程離れてはいないけれど、TVに夢中で私の

「きよはるさーん、開けてー!ドア開けてー!」

と呼ぶ声には気付かない。

しかしやっと気付いたのか、自分がトイレに行きたくなったのか(笑)、トイレのドアの前まで来てくれたのですが、なんと外からドアノブを回しても、開かない。きよはるはドアが開かない事がわかり諦めたのか、元いた居間に戻ってしまった。
iPhoneは持っていない。これは困った。通所施設に「遅れます」の連絡すら、出来ない。
とりあえずトイレの小窓を開けて格子越しに、

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( ↑このnoteのために当時の状況を再現しました。撮影:末弟kj )

「たーすけてくださああーーーい!誰かきてくださああーーーい!」

と、叫ぶものの、我が家は道路から脇道に入った場所にあるため、人通りは訪問者以外にないに等しい。
これじゃダメだ、ちゃんと事情を説明しなければ…!

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「トイレのドアが壊れて閉じ込められていいまあああーーーす!」

朝からなんてマヌケな叫びだろう。叫びたいこともっと他にあるのに。
まだ誰も気づいてくれない。少し離れたお向かいにアパートがあるから、どうかそこに住んでいる人よ、気付いてくれ…!

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「住所はぁーーーーー!!●-●●-●のぉーーーーー!!カワシマでええええーーーーーーす!!!!!!!!」

ああ、これじゃ特定されるじゃないか。絶対誰かツイートしてるでしょ。でも気付いてもらうためには、恥を忍んで声を出し続けるしかない。(再現するために撮り下ろした写真は楽しくてちょっとニヤけていますが、当時はもうとにかく必死でした)

暑い!喉乾いた!もう無理!ゴミ収集の人早く来て!!!

いろいろ考えながら叫び続けていたら、

「玄関は開いてますか?」

と、私の救助要請&住所絶叫の声を拾ってくれたガテン系のおにいさんが、助けに来てくれた。メシア…救世主(メシア)や…。ぶわっと涙が出てきた。

幸いにも玄関の鍵はかかっていないので中にあがってもらい、事情を説明して、ドライバーを持ってきてもらって、ドアノブをバラしてもらうことにした。(ここでおにいさんは工具を取りに、ご自身の現場に戻る)
もうひとり、私の大声を聞いて向かいのアパートに住んでいる女性が来てくれたので、ひとまず上弟さんの様子を見てもらおうと

「すみません、障害を持った家族がいます。今何をしているか様子を見て頂けますか?」

とお願いし、家の中に入ってもらった。

「居間で横になって、寝てらっしゃいます」

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寝てんのかいwwww

( ↑これは追撮ではなく、過去の写真からチョイス)

トイレのドアが開かずに怒って部屋の中の物投げたりとか、おもらししてたらどうしよう、とか心配だったので。スヤスヤ寝ているとは、ある意味で頼もしいぜ。

ガテン系のおにいさん、もうひとり連れて車で工具を持ってきてくれたので、ドアノブ解体をまかせつつ、

「すみません…パソコンが置いてあるテーブルの上にiPhoneがあるので取って頂けますでしょうか?」

と頼むと同時に、あー今テーブルの上めっちゃ散らかってて汚いじゃん…と心の中で嘆く。
恥ずかしい!超恥ずかしい!
片付けられない女だと思われる!(←間違ってない。笑)

外から窓越しにiPhoneを受け取って、施設に遅れる旨を電話連絡。時刻、9時51分。

私、トイレ入ったの、確か9時過ぎ。
そんなに…時間が経っていたとは…。

何とかドアノブ解体。バールみたいな器具でこじ開けてもらって、無事に脱出できました。
おにいさんが来てくれた時とドア開いた時、ホッとして涙が出たー。
ホントにこのまま、家族が帰ってくる夕方まで出られなかったらどうしようかと思ったので…。

おにいさんに

「どちらの方ですか?」

と聞いたら、我が家の裏にあるお寺の駐車場ら辺で作業していた、工務店の従業員の人だった。
キヨを通所施設に送り届け、お昼にお礼を持って現場に行ったら、丁度休憩中だったのか人が誰もおらず。

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こ、この距離で声届いたのか…。
声の大きさは時にウィークポイントでもあったのですが、声が大きい種族で良かった。笑
舞台やったり腹式呼吸学んでおいて良かった。笑
向かいのアパートのお姉さん、工務店の方々!
本当にありがとうございました!

<追記>

夕方、父と末弟kjが帰宅してから事の顛末を説明して、今後ドアをどうするかを相談しようと思っていた。それよりも前に施設から帰宅したキヨが、トイレのドアが開いていたのが気になってしまったみたいで

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閉めやがった。

これで父たちが帰宅するまで、トイレには入れない。

30~40分後に、父と末弟kjが帰宅。かくかくしかじか。

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ドアをバールでこじ開け、金具部分を電動丸ノコで火花を散らしながら切断、からのビニール紐。

ビニール紐…。致し方なしか…。まあ別に来客があるわけではないし。私は早々にビニ紐を受け入れましたが、通している穴にバリがあるため、紐はどんどん細くなってしまった。

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数日後、紐がアップデートされていた。まあまあ、これならば千切れることはない。とにかくドアを簡単に開けられればいい(閉めるのは戸を押すだけだし)。しかし、末弟kjは諦めていなかったようだ。

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ホームセンターで、タオルハンガーを1本買ってきて、ドアの板に縦方向にくっつけた。すごい!素晴らしきアイデア!!もうあの恐ろしい事件が起きる事はない…!新たなる平和な時代の訪れ…!!

こうして、川島田家の8月19日は「トイレのドアノブ崩壊の日」になりましたとさ。

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今となってはこうしてネタにしてますが、真夏の8月だし、午前中にじわじわ気温は上がっていくしで、もうちょっと長く閉じ込められるならばトイレのタンクの水を飲む事も、正直考えました。

みんな、携帯電話やスマートフォンは、なるべく肌身離さず持ち歩こうね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

ハードルがあるのは障害者だけじゃない。「私たちは健常者だから」と言うそこのあなただって、職場や家族間での対人関係だったり病気したり大変な事(ハードル)が沢山あるでしょ?という意味で、エッセイのタイトルは「世の中全員、障害者。」と言います。おススメ&サポートして頂けたら嬉しいです。