目のやり場に困る。
今日はいつぶりか忘れたけど
忘れてしまう程かなり前に最後に会って
以来の母との再会。
高齢になった母と
会えるのはいつまでかな、と
考えるようになった近年だ。
なるべく毎日電話で話しているから
久しぶりに会っても
そんなに久々に感じない。
遠くて近い存在。
母と会いに実家の最寄駅から2つ隣の
駅前で待ち合わせ。
電車に乗ったら
目の前に座ってるおじいさんが
お弁当を食べていた。
それだけなら大して
驚かないことなんだけど
なんと、素手で焼肉弁当とお新香を
食べていた。
米粒も少しずつ掬いながら
上手にお弁当を食べる。
お箸を貰い忘れたのかもしれない。
それにしても
目のやり場に困った。
気になってしまうと
見てしまう習性のある自分には
難しかった。
見てしまうと目が合うし。
自分が降りる駅に着いた頃には
お弁当を食べ終えていて
座っていたけど
人目を気にしなくなると
お弁当を手掴みでも食べられる
ようになるのか‥‥と驚いた。
自分には絶対にできない。
先に到着してブラブラと買い物を
して母を待った。
母も到着して無事再会できて
一緒にお昼ごはんを食べた。
いつもお金がない、お金がない
と言ってる母なので
久しぶりに会ったときくらいは
とご馳走して
姉と母へのお土産も
渡した。
やってあげたいな、という気持ちで
やったことなんだけど
何か心がザワザワする。
なぜだろう。
誰かにご馳走したり
プレゼントしたりして
人を喜ばせるのが好きな方なんだけど
何故だか全然自分が嬉しい気持ちに
ならなかった。
やっぱり母には
何か抱えてるものが
あるのだろうか。
昔みたいに搾取されてる
ような気持ちが蘇ってきて
素直に母を喜ばせたいという気持ちに
なれない。
しかし、家でゴロゴロ寝て
過ごすよりも
電車に乗って出かけて行って
1日過ごせたことも良かったし
かなり郊外の100均に寄ってみたら
娘が高校の課題研究で作る作品の
材料がうちの近くでは売り切れの商品が
たくさん置いてあった。
大きいから荷物にはなったけど
買えたし、行って良かった。
母の話を一方的に聞いてきて
なんだか眠くなり疲れて
早々夕方前には電車に乗った。
電車の中でうとうとして
眠くて眠くて眠ったんだけど
その時間がものすごく気持ちよかった。
いつもこんな眠気が夜にきて
くれたらいいのに。
そこそこ
コツコツやろう。
そこそこ
できることをやろう。