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IPO投資とは?わかりやすく初心者にデメリット・メリットを解説
IPO投資とは、未上場企業が初めて株式を公開し、一般の投資家が自由に売買できるようになる際に、その新規公開株を上場前に取得し、上場後に売却して利益を得る投資手法を指します。
IPO株は、上場後に初値が公募価格を上回るケースが多く、大きな値上がり益を期待できます。新規上場企業は成長性が高い場合が多く、将来的な株価上昇が見込めます。
この記事では、IPO投資とは何か、デメリット・メリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。
IPO(新規公開株)投資とは?値上がりを期待できる理由を解説
未上場企業が初めて株式を公開し、一般の投資家が自由に売買できるようになる際に、その新規公開株を上場前に取得し、上場後に売却して利益を得る投資手法を指します。
IPO銘柄の値上がりが期待できる理由は、需給が限られているため、人気が高いと買い注文が殺到するから。
企業の成長期待が強いと、機関投資家や個人投資家の買い圧力が高まります。
IPO投資は短期売買目的の投資家も多く、市場の動きが活発になりやすいです。
上場後の初値が公募価格を上回る可能性もありますが、デメリットもあります。
IPO投資のデメリット
IPO株の購入には証券会社の抽選に参加する必要があり、人気銘柄ほど当選が難しくなります。上場後、必ずしも初値が公募価格を上回るとは限らず、価格が下落するリスクも存在します。
公募割れのリスク
IPO株は上場後に初値が公募価格を下回る「公募割れ」が発生する可能性があります。特に、投資家からの人気が低い銘柄は公募割れのリスクが高まります。
当選確率の低さ
IPO株の購入には証券会社の抽選に参加する必要がありますが、人気銘柄ほど応募者が殺到し、当選確率が低くなります。そのため、希望するIPO株を入手できないケースが多々あります。
上場後の価格変動リスク
上場直後の株価は需要と供給のバランスにより大きく変動することがあり、短期間での価格下落リスクも存在します。特に、上場直後は値動きが荒く、予想外の損失を被る可能性があります。
投資金額の制限
IPO投資では、抽選で当選した場合でも購入できる株数が限られており、大きな金額を一度に投資することが難しい場合があります。そのため、期待するほどの利益を得られない可能性があります。
上場準備・維持にかかるコスト
企業側の視点では、IPOには高額な費用がかかります。これには、投資銀行や法律顧問などの専門家への報酬、登録費用、監査費用などが含まれます。また、上場後も継続的なコストが発生することがあります。
IPO投資のメリット
IPO株は、公募価格よりも初値が高くなるケースが多い ため、上場直後に売却することで短期間での利益を得られる可能性があります。
特に、成長性の高い企業や話題性のある企業のIPOは、投資家の期待が大きく、初値が公募価格を大きく上回ることがあります。初値売却による大きな利益が期待できる
人気のIPO株は公募価格よりも高い初値をつける ことが多い
人気のIPO株は、公募価格よりも高い初値をつける ことが多く、売却益(キャピタルゲイン) を得られる可能性があります。特に、人気の高い成長企業や話題のテック企業は、上場初日に大きく値上がりすることがあり、短期間で高いリターンを狙えます。
少額資金で始められる
一般的な株式投資では、企業の株を購入するためにまとまった資金が必要ですが、IPO投資は 少額で購入できるチャンスがあります。 証券会社の抽選方式を利用すれば、価格によっては10万円以下の資金でIPO株を申し込むことも可能です。SBI証券は、IPOチャレンジポイント制度で当選確率を上げることが可能です。
手数料が比較的安い
通常の株式投資では、売買手数料がかかりますが、IPO投資では 購入時の手数料が無料または低コスト である場合が多いです。さらに、IPO株は公募価格で購入できるため、市場価格での取引よりも有利な条件で取得できる可能性があります。
成長企業への投資機会
IPOする企業は、将来的な成長が期待されるケースが多いため、長期保有することで大きなリターンを得る可能性 があります。特に、IT・テクノロジー・ヘルスケア分野の新興企業は、上場後も急成長する傾向にあります。
短期・長期どちらの戦略も取れる
IPO投資は、短期間での利益を狙う 「初値売却戦略」 と、長期的な成長を期待して株を持ち続ける 「ホールド戦略」 のどちらにも対応できます。
短期戦略(初値売却)は、公募価格と初値の価格差で利益を得ること、長期戦略(成長投資)は将来の企業成長を期待して株を保有し続けることです。
ただし基本的には短期戦略(初値売却)を推奨します。
IPO投資の始め方
IPOの取扱実績が豊富な証券会社を選び、口座を開設します。
各証券会社や金融情報サイトで、新規上場予定の企業情報を確認します。希望するIPO銘柄の抽選に申し込み、当選した場合は購入手続きを行います。IPO投資は高い利益を狙える一方で、リスクも伴います。
十分な情報収集とリスク管理を行い、適切な判断で投資を進めることが重要です。
証券会社の選択と口座開設
IPOの取扱実績が豊富な証券会社を選び、口座を開設します。証券会社によっては、抽選参加時の入金が不要な場合もあり、資金効率を高めることができます。
IPO情報の収集
各証券会社や金融情報サイトで、新規上場予定の企業情報を確認します。企業の業績や成長性、業界動向などを調査し、投資判断の材料とします。
抽選への申し込み
希望するIPO銘柄の抽選に申し込み、当選した場合は購入手続きを行います。抽選申込後に資金が拘束されることが多いため、資金計画を立てておくことが重要です。
まとめ
IPO投資の魅力は、以下の3つに集約されます。
初値売却で短期間で大きな利益を狙える
少額資金で始められ、初心者にもチャンスがある
誰でも平等にチャンスがある
ただし、すべてのIPOが成功するわけではなく、公募割れ(初値が公募価格を下回る)のリスクもある ため、銘柄選びや投資戦略をしっかりと考えることが重要です。
IPO投資は、適切な情報収集とリスク管理を行えば、大きな可能性を秘めた投資手法のひとつと言えるでしょう。