「新世代人工知能特許技術分析報告」発表 中国が世界AI技術革新の重要競争者に
2024年4月10日、新世代人工知能(AI)知的財産による産業発展を推進するシンポジウムが北京で開催されました。
会議では、国家工業情報安全発展研究センターと工業情報化部電子知的財産センターが「新世代人工知能特許技術分析報告」を発表しました。これは、同センターが中国のAI特許発展状況について報告を行う6年目の報告です。
現在、中国のAIイノベーションチェーンはさらに整備され、AIの基盤層とモデル層のイノベーションが活発で、複数の技術領域で発展し、エコシステムの連携を強めています。
2023年末時点で、新世代AI基盤層(AIチップ、AIフレームワーク)やモデル層における中国の公開特許数は6万2000件に達し、そのうち有効特許は約2万件、審査中の特許は3万5000件に上ります。2017年以降、特許出願の年平均成長率は43%を超え、特に自然言語処理とコンピュータビジョンが最も多く、成長が著しく、産業応用も急速に進んでいる技術分野です。
「新世代人工知能特許技術分析報告」によると、中国の新世代AI特許出願人は、国内で圧倒的な優位を形成しており、バイドゥ、ファーウェイ、テンセント、アリババといった企業は、高品質なデータ、大規模な計算力、先進的なアルゴリズムを持つAI Full Stack型企業として、AI革新の「主力軍」となっています。
イノベーションの活発さでは、バイドゥ、テンセント、アリババなどの企業が過去3年間にわたる特許出願で大きな割合を占めており、積極的なイノベーション投資が見て取れます。また、ファーウェイは海外特許の比率が特に高くなっています。
イノベーションの規模に関しては、これら4社は特許品質にも非常に注意を払っており、平均特許請求の範囲の数は17項を超えており、業界平均を大きく上回っています。
この記事は、2024.W49(2024年 第49週)の毎週知財新聞から抽出したものです。