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フラット缶ケースをリリースした備忘録

やほ!SUZURIのコミュニケーションデザイナーのいぴです。主に物販の新アイテムを担当しています。

先日、SUZURI新アイテム「フラット缶ケース」をリリースしました、わーい🎉
https://suzuri.jp/media/journal_flat-can-case_release/

私が携わった新規グッズのリリースは、3つ目となりました。デザイナーとして学びになったこと・意識したことを記録します。


商品の詳細画像の一枚目

商品の顔になる一枚目が、かなり悩みました。缶だと平置きをやや上斜めから撮影するものがオーソドックスな中、今回取り扱った缶は薄く、斜めにしないと側面が見えないが、斜めすぎると缶のデザインが見にくくなってしまう。真正面からだと、ただの角丸長方形・・・。結果、満遍なく側面が見えて、やや正面気味に見える構図に決定。

商品の一枚目。ここに、デザインされた画像が合成されて売られる。

ざっくり構図が決まってある程度、撮影したら、SUZURIのTOPに当てはめて缶がどう見えるか検討します。斜めすぎる、側面が見えなさすぎる、既存のグッズとの噛み合わせが悪いだのなんだの揉み、現在の構図に決定。

サイトTOPに並んだ時の他の商品との見栄えを検討します。角度や側面の見え方が少し違う。

大体、担当商品を見た時にある程度、商品の顔、構図って決まっていることが多い(Tシャツなら真俯瞰で平面など)なのですが、今回はプロジェクトメンバーのエンジニア・PM、そしてデザイナーレビューを経て慎重に検討しました。ユーザーが目に触れた時に「デザインしてみたい!」「え欲しい!」と思ってもらえるかが1番大事だな〜と学びました。

用途のバリエーション

はじめて缶の実物を触った時、質感もマットで開閉も品が良くて、とにかくモノとして良いことはわかったのですが、何を入れるのか想像できませんでした。ぱっと思いついたのは「うーんチェキとか?」って感じで。robeさんの予告投稿のリプ欄にクリエイターが使用イメージをいくつかリプくれて、そういうニーズ・発想があるんだ〜と勉強になりました。

クリエイターの創作意欲を刺激するトリガーをいくつ仕掛けられるかはけっこう重要だと考えていて、そのグッズをどのように使うか、その使い方が真似したくなるかを意識しています。デザインは目的があって作られるので、使用イメージが明確になるように撮影準備・撮影しました。実際、写真が仕上がりメンバーからフィードバックもらうまで結構不安で、「もっと他に良案があるんじゃ・・・」とプレッシャーかかりまくり。ものづくりあるあるですよね。なんとかいい形で着地できてよかった〜。

アクセサリーのクッションを仕込めば、指輪が安全に保管できる。
使い手のアイディア次第で色々な使い方ができることを提案。

今回のカンカンのメインターゲットは、30-40代(の、女性が割合大きそう)だなと考えたので素朴なべっこう飴をチョイスしているのがプチこだわり。袋を剥いてそのまま保管してもいいかもしれません。撮影後は、会社のお菓子エリアに置いてSUZURIスタッフが「やっぱ、べっこー飴だよねー」ってちょくちょくつまんでいるのが可愛かった。

飴入れにどうぞ。

広告用のビジュアルを考える

今回、ビジュアルは「SNS予告」と「キービジュアル」の2つを考えています。

SNS予告のビジュアルについて

Xに投稿されたクリエイター向けの予告画像。

リリース直後にグッズが作れるよう、クリエイター向けに先行情報を出したいというオーダーで作成した予告画像3枚。最初は、合成画像と推奨サイズpxを図解した2枚を作ったのですが「ぱっと見もうリリース済みの誤解が生まれそう」「pxまできっちり確認する人がどれだけいる?」「商品そのものの情報がない限り、作成したいと思わないのでは」と複数の懸念・デザインレビューがあり、最終的に下記3点がシンプルに伝われば、作成動機になるのではと掲載情報とそこにフォーカスしたデザインにブラッシュアップ。

  1. 缶の予告情報という大きなタイトル

  2. 塗り足し印刷だけど、余白ができる

  3. 缶そのもののサイズ。(pxは優先順位を落として補足)

配色は、商品の白がくすまないよう高彩度中明度の色をベースカラーに。
 ちなみに、公式キャラクタースリスリくんにCANCAN!と喋らせているのですが、できると缶を英語でかけるという小ボケをかまさせてもらました。ユーザーがコメントで拾ってくれてたので、すべらずに済みました(笑)

キービジュアルについて

フラット缶ケースのキービジュアル

全体のテイストは、レトロだけどちょっとモダンな感じ。あしらいは缶っぽい装飾的なデザインで。二つの切り口でざっとリファレンスを集めます。フラットが商品特徴なのでここを視覚的に伝えたく割と平体なタイポグラフィにしようという要領で詰めていきました。

写真候補たち

容量、缶全体の見た目、ヒンジ付きという、今回の商品の特徴が伝わる写真に決定し、参考をもとにラフを作成する。同時に作字についても考えます。

ラフ
近いフォントを探して、作字のイメージを考える
超初稿。ロゴはまだ手書き。
大体の印象が決まったら、作字に手をつける。デザインレビューもらいまくる。

というような要領で詰めていきました。絵作りってたのしいね。デザインを作っていく中で、学びや次回は実践していきたいことがあった。

  • ゴリっと写真編集したので、1ファイルだけでなく、複数のファイルをパーツとして管理した作り方が学びになった

    • AIのスマートオブジェクトだけでなくPhotoshop同士のパーツなど。

  • 文字の塊のおさめ方が苦戦したので、写真撮影する前に実際に文字を入れて検証までする。

  • 予告とキービジュアルを統一したかったナ。

フラット缶ケース、作ってね、買ってね!

新規グッズのリリースのデザイン業務は結構広くて、悩むけど学びが多しです。次回の新規アイテムも、もっとパワーアップしてクリエイターに楽しんでもらえるように、作成していきます!ご期待あれ!


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