AQUOS zero(2019)を買ったので適当に語る
さて、前の記事で紹介したXiaomi 13T Proを買ってから暫くして、我が家にこんなスマホがやってきたわけで。
こいつが何者なのかと言うと、(タイトルでネタバレしてるけど)知る人ぞ知るSHARPのキワモノスマホ、AQUOS zeroなんですよね。Twitterの知り合いの人に4000円で譲ってもらった感じです。
んでまあこいつが何者なのかと言うと、名前の通りSHARPが一時期出していた「超」軽量有機ELスマホ、AQUOS zeroシリーズ(その他のsenseやRが軽くなって有機ELになったことで役目を失って終了)の始祖となる機種ですね。Snapdragon 845に6GBのメモリ、128GBのストレージを搭載した、まあ845世代のハイエンドらしい構成で2019年の初め位に出てきたスマホです。
地味にSHARPの有機ELスマホの初号機だったりするスマホです。(たぶん、きっと)
SHARPの有機ELって評判がそんなに良くないんですけど初号機ということでこれも例外ではなく、こいつのジャンク品と来たらその理由は100%「ディスプレイの不具合(等)」です。
しかも無駄に解像度が高い(WQHD)割には当時(今もか)のSHARPが推し進めていた高リフレッシュレートには対応しないと言う中途半端具合。
正直なところ、2024年現在では逆立ちしても「産廃」のレッテルから逃れる事は出来ないスマホだとは思いますし、実際色々キツイです。SHARPのハイエンドの癖に高リフレッシュレートじゃないところとか、120hzじゃないところとか、ハイスピードIGZOじゃないところとか。(後バッテリー持ちも非常に厳しい)
でもまあ、彼ならではのいいところもあるのでちゃんと紹介しようと思います。
まずはまあ、非常に軽い事です。こいつは6.2インチのディスプレイを搭載しておきながら146gと非常に軽いです。更に背面パネルにはアラミド繊維と言うよくわからないものを搭載しているので触り心地もこの軽さにしては頑張っています。
後継機のzero2や現代のRシリーズ無印(軽量、そこそこ高性能、それ以外は普通)の直系の先祖とも言えるzero6は背面がただの樹脂パネルになってしまって非常に質感が安っぽいのでこの点においてはzeroが勝っていると言えるのではないでしょうか。
また、Snapdragon 845端末としては珍しくAndroid 11が配信されており、ゲーミングメニュー(どうせ60hzし昨日も貧弱だから使わんが)とか、テザリングオート(どうせ電池持ち極悪すぎるからまともに使えんが)などが搭載されました。10より11のが気分的にもいいですしね。
後は腐っても845なので低スぺスマホに慣れてる人ならそれなりには動くなと思える程度には動いてくれますし。(と言っても学マスとかの最新超重量級ゲームは期待しないように)
このようにいいところも無くはなく、「まあとにかく軽くて安いスマホが欲しいんなら買ってみたら?」と言えなくもないのですが、前述の美点を帳消しにする重大な欠点があります。
値段が高すぎるのと数が少なすぎる事です。
AQUOS zeroシリーズってどれも大体そういう傾向にはあるんですが、zeroは特にひどい。そもそも数が少なすぎて相場何て言う概念は存在せず、たまに秋葉原にジャンク個体が転がってるくらいで入手性も酷すぎます。
なのでまあ「SHARPのWQHD有機ELに触れてみたい!」とか「古いスマホが好き!」とかでもない限りはやめておいた方が良いと思います。似たようなことになっているR2 compactは120hz対応のコンパクト機と言う唯一無二の個性がありますが、こっちはほぼ上位互換の後継機達が存在するので…
ただまあ、運よく5000円以下でそれなりの状態のものを売っているのを見かけたら僕としては買ってあげても良いのかなと思います。その性質故、刺さる人には刺さりまくる端末ですので。