<後編>IPGが目指すデータとは?コンテンツをより多くの人に届けるため、開発部とメタ運用部が連携して挑んだプロジェクトの裏側【IPG MAKING#3】
映画のメイキング映像のように、事業や取り組みの裏側のストーリーを紹介する【IPG MAKING】
テクノロジーでIPGのデータ事業を支える、データ戦略本部を統括する木村さんにIPGのメタデータについて話を聞きました。
今回は前後編と二部構成でお届けしています。
前編では、データ戦略本部の開発部とメタ運用部が連携して取り組んだ、IPGのメタデータを活用したプロジェクトの裏側について語っていただきました。
そして、後編ではIPGが目指しているメタデータについてと、そのメタデータで実現させたい未来について聞きます。ぜひ、前編と合わせてご覧ください!
ステークホルダーとの信頼関係を大切にするIPGの姿勢
ーデータ戦略本部が目指しているデータとは、どのようなデータですか?
IPGのメタデータは、放送局や配信事業者のみなさまからお預かりしているデータであるため、情報の改ざんなど著作者の意図に反する状況が発生しないように、取り扱いに注意をしています。
そして、視聴者のみなさまにコンテンツをガイドする上では、各コンテンツと視聴者との公平で平等な接触機会を作り、協調領域を重視して展開することを前提としています。なぜなら、こういった考え方による放送局や配信事業者のみなさまとの信頼関係が根底にあるからこそ、いまの私たちの事業が成り立っているからです。
その前提を踏まえつつ、IPGのメタデータの価値を高めて、業界のスタンダードデータを目指しています。
入社当初に受けた社内報のインタビューでも、Gガイドをテレビ番組表のスタンダードにしていく、というのを語ったことを覚えています。
考え方としてはずっと変わらず、放送局の作る良質なコンテンツを余すことなく一人でも多くの人に届けたいという思いを持っています。
また、長年のデータ運用からIPGが独自に持つデータベース「minds」には、膨大なメタデータが集積され続けており、IPGのデータ事業はすべてmindsを軸として各プロジェクトに派生しています。
mindsはシステムである以上に、事業の核であり、財産とも言えるものなので、守りながらも、業界のスタンダードデータの位置づけとなるために、進化させていきたいですね。
チームで挑戦!誰もがエンタメを楽しめる総合コンテンツガイドのような仕組み作り
ー業界のスタンダードデータとなるために必要なことと、そのメタデータでどのような未来を実現させたいですか?
放送と配信が一体化してきている現在、お互いの良さを理解して、業界や生活者の未来を見据えながら、IPGのメタデータを活かすことで、より快適な形で視聴へと繋げる提案をし続けます。
例えば、前編でお話した、Googleへのメタデータ提供に向けたプロジェクトチームの放送コンテンツのメタデータを3層化する取り組みは、その後、見逃し配信サービスとの連携プロジェクトや、GガイドサービスでのVOD連携(OTTリンク機能)などへと発展しています。
まさに放送から配信を繋ぎ、一人でも多くの人とコンテンツとの最適なマッチングを図るメタデータ活用の事例です。
上記プロジェクトのように、すでに実現できている部分もありますが、誰もが見たい、知りたいと思った時に「あなたが見たいコンテンツはここにありますよ」とすぐに教えて、繋いでくれる総合コンテンツガイドのような仕組みを作りたいです。
目指していく中でも、一番重要なのは、IPGが放送コンテンツだけではなく、あらゆる視聴コンテンツに関連するデータを収集し、検索性の高いデータに整備して、安定した配信をし続けることだと思っています。
膨大なメタデータの整備は、運用チームが日々、相当な努力と地道な作業を重ねてくれているからこそ実現できています。
今後も、開発と運用が連携することで、さらにIPGのメタデータに磨きをかけ、検索エンジンやアプリなど、様々なサービスへとデータ提供を可能にしていきます。
開発部とメタ運用部の連携体制を武器に、データ戦略本部が一体となり、視聴コンテンツに限らず、あらゆるエンターテインメントコンテンツを生活者のみなさまに届ける、そんな未来を実現させていきたいですね。
ー後編終了ー
▼<前編>はこちら
<前編>IPGのメタデータ事業とは?コンテンツをより多くの人に届けるため、開発部とメタ運用部が連携して挑んだプロジェクトの裏側【IPG MAKING#2】
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