「番組表.Gガイド」(Webブラウザ版)ホーム画面リニューアルの裏側!ユーザーにとって、より快適な形で視聴へと繋げるプロジェクト【IPG MAKING#1】
映画のメイキング映像のように、事業や取り組みの裏側のストーリーを紹介する【IPG MAKING】
今回は9月26日にリリースした、Webブラウザ版「番組表.Gガイド」のホーム画面リニューアルについて、プロジェクト進行を担当した事業企画部 鈴木さんにインタビュー!リニューアルの背景や、課題解決への道のりについて聞きました。
プロジェクト担当者へインタビュー
▼Profile
入社から現在まで、プロダクトマネージャーとしてコンシューマー向け番組表アプリ「Gガイド番組表」と、Webブラウザ版「番組表.Gガイド」の企画立案・開発管理・広告運用・データ分析等を幅広く担当する他、受託案件も担当。
ーどのような業務を担当されていますか?
モバイルアプリ版の「Gガイドテレビ番組表」(以下「GGM」)と、Webブラウザ版「番組表.Gガイド」(以下「GGB」)のプロダクトマネージャーをメインで担当しています。また、GGM、GGBは広告モデルのマネタイズがメインなので、収益最大化のための広告運用も担当しています。日々、新しい手法をインプットし、収益最大化を目指して業務に励んでいます。
番組表のみの役割から進化!GGBホーム画面をリニューアル
今回のホーム画面リニューアルでは、ユーザーの多様化する視聴スタイルに対応するため、従来のリアルタイム放送コンテンツのみを表示していた構成から、見逃し配信、VOD情報を加えた3つのカラム構成に変更しました。これにより、リアルタイムの放送コンテンツを起点とする新たなコンテンツとの出会いを提供し、ユーザーの視聴体験をより豊かにします。
リニューアル内容の詳細は下記リリースをご覧ください。
▼IPGのニュースリリースはこちら
「番組表.Gガイド」ホーム画面をリニューアル!見逃し配信・VOD情報も充実、新しいコンテンツとの出会いを提供
─今回、リニューアルに至った経緯・背景を教えて下さい。
もともと、リアルタイム放送の「視聴を増やす」「認知を増やす」ことを目的に運営してきましたが、見逃し配信の台頭によって、その方針や目的を変えていくべき状況にありました。
近年の視聴環境の変化に合わせたサービスの姿を目指していくために、昨年の10月頃に今後の方向性を定めるプロジェクトを立ち上げました。
勢いよく手を挙げたのはいいものの、どのように方向性を検討していくかさっそく煮詰まってしまい、まずは現状の課題を考えることから始めました。
──抱える課題とはどんなものですか
まず、課題を考えたときに上がったのが、番組表ありきのサービスに長年留まっている点でした。番組表に頼ったサービスに留まっていては、サービスとして継続的な発展はできないなと、、
そこで、一人でも多くのユーザに視聴コンテンツを届けるために、近年の視聴環境の多様化を鑑みて、放送と配信の両輪で動かしてコンテンツ流通の活性化に貢献していく形で検討していくべきだと考えました。
ちょうどその頃、事業としても放送から配信へと繋ぐ取り組みを活発化させていく方針があり、配信情報をGGBでも展開させる方向で具体的に考えていくことに決めました。
──現状の課題を深堀することで、方向性が見えてきたのですね。
はい。「放送と配信の共存」を考えた結果、番組表と対になる形でまずは、GGBのホーム画面に「見逃し」や「配信」の情報を表示し、今まで以上に様々なコンテンツ情報を集めて、視聴意欲を高める場所にしていくことにしました。
──今回のリニューアルのポイントや、大切にしたポイントはありましたか?
今までは、リアルタイム放送の番組表としての役割だったので、番組詳細ページへの遷移ありきで考えていました。しかし、配信コンテンツを掲載することで、どのようにコンテンツを見せていくか、ということに注力するようになりました。チーム内でも様々な議論を重ねましたね。
一例でいうと、IPGでは放送局や配信事業者等のコンテンツプロバイダーのみなさまから、直接お預かりしたデータを整備・運用しています。
その整備・運用を行う中では、世界的にも共通性、検索性が高いデータにしていくべく、コンテンツの位置づけ(シリーズ・シーズン・エピソード)を行っています。
このようなデータ運用のノウハウは、他では真似できないIPGの強みであり、そのデータを最大限に活用したシーズンページを作ってみてはどうか、といった意見もありました。
コンテンツ情報がきれいに整理されたページがあれば、ユーザーの回遊率は増えるものの、一方でページを作れば作るほど、階層は深くなり、視聴にたどり着きにくくなってしまう。アイディアを出してはユーザー視点ではどうかと立ち戻り、様々な議論を重ねました。
GGBやGGMの広告収益の担当もしているため、その視点で考えるとページ面が多くなれば会社としては有益です。ただ、これまでGGBやGGMを運営していくなかで大切にしてきた、ユーザー目線で見たときの番組表の「見やすさ」、「使いやすさ」の観点はブラさずに進めることを大事にしていました。
──様々な議論を重ねてきたようですが、このプロジェクトを通して、新しい発見や議論などは生まれましたか?
そうですね。現在も議論中ですが、近年のユーザーはどういったページに優良性を感じるのか、という点です。
これは、今回のリニューアルとは別の方向へと派生した議論ですが、今までなかった新たな視点や疑問が議論へと発展していくことは、サービスを常に最適化していく過程で、とても有意義で良かったと思っています。
課題を乗り越えるために、様々なアイディアを考えて出し合い、チームで議論を重ねることで最適な形にたどり着くということを実感したので、今後も継続して議論をしていきたいと思います。
──今後の展開についてお聞かせください!
GGBは自社運営サービスとして「IPGはこんなことができます!」という、一種のショーケース的な立ち位置も含まれるサービスであると思っています。
会社としての取り組みの姿勢を示し、体現する代表的なサービスであるべきという自負を持ち、今後もチームで議論を重ねながら形作っていきたいと思っています。今回のリニューアルもその一環ですが、ユーザーにとってより快適な形で視聴へと繋げる提案をこれからも先んじてやっていきたいです。
番組表.Gガイド
全国の放送局および配信サービスを運営する事業社から公式に番組コンテンツのデータをご提供いただいているWebブラウザ版サービスです。PC/スマートフォンに対応し、注目のランキングやジャンルを絞って番組を紹介する機能もあり、様々な手法で番組を発見することができます。月間アクティブユーザーが約700万人(※1)にものぼる国内最大級の電子番組表として、引き続きサービスの向上に努めます。
https://bangumi.org/
※12024年4〜5月集計平均