サムスン電子とSolus、ディスプレイ特許をめぐる7800万ドルの法廷闘争に決着
サムスン電子とアイルランドの特許ライセンス会社Solas OLED Ltdは、ビデオディスプレイ特許をめぐるテキサス州での訴訟を終結させることに合意しました。
提出された書類によりますと、両社は訴訟を却下することで合意したとのことです。
合意内容は不明で、両社および両社の弁護士はコメントを求めても返答はもらえませんでした。
Solasは2019年、サムスン電子のGalaxyスマートフォンなどが自社のディスプレイ特許を侵害していると主張し、東テキサス州で韓国のハイテク企業であるサムスン電子を訴えました。
陪審員は昨年、サムスン電子の技術がSolasの2つの特許の権利を侵害していると認定し、6300万ドル超の賠償金を与えましたが、裁判所はその後、1500万ドルの賠償金を上乗せしました。
その後、サムスン電子は米国の法廷から両特許の一部を無効とする判決を勝ち取り、2021年11月に米連邦巡回控訴裁判所へ判決を上訴していました。
両社は他にも複数の特許訴訟で対決しており、サムスン電子は昨年、既存の訴訟を続行し、新たな訴訟を起こすことで和解契約に違反したとして、マンハッタンでSolasを提訴しています。この訴訟は、テキサス州での現在保留中です。
テキサス州の訴訟は、Solas OLED Ltd v. Samsung Display Co, U.S. District Court for the Eastern District of Texas, No.2:19-cv-00152 となります。