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一瞬の蝉・父との時間
朝方一瞬、蝉が鳴き始めたのを聞いた。
例年、私にとっては、
蝉の声は、梅雨明けの知らせ。
ちょっと早いな、と思ったら、
蝉の声、消えた。
どうした、蝉?
🌼 ~ 🌼 ~ 🌼 ~ 🌼 ~ 🌼
昨日は、父の命日。
父が好きだった珈琲を淹れて、お香を焚いて、
ひととき、父と話す試み。
仕事机の近くにある、儀式台みたいなスペースに珈琲とお香を置いて、
私はパソコンをいじりながら、つらつらと会話してみる。
年が経つにつれ、
私の中では、父に対する親子感が徐々に徐々に薄れて、「魂的にお世話になりました」という感覚になっている。
もともと、父と親子になったいきさつの縁が薄くて、濃い絡み(カルマ)は無いらしい。
それでも、もっとしてあげたかったこともあったり、もっと喜ばせてあげたかったりもするけれど、思い始めたらキリがないしね。
すごいことをしたのでも何でもないけれど、そんなことはどうでもいい。
父なりに頑張ったと思うので、父に対してはそのことを大いに讃えている。
結局、つらつら会話の終いは、そのことで。
すると、胸の辺りから喉にかけて、温かく熱い感覚が込み上げる。
もうしばらく、母のことは迎えに来ないように言っておいた。
生きてる間も、特別に会話しなかったから、なかなかそういう時間を作れないできたけれど、
たまには珈琲淹れて、お香を焚いて、つらつら話してみる。
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