好きな漫画を紹介する(りぼん70周年おめでとう編)
○はじめに
最初この文章を書こうと思った時点のタイトルは、『私の人生から外せない漫画編』でした。
ただ、実際に候補作品を挙げ始めると、結構りぼん掲載作品が多かったんです。
ならもういっそりぼん縛りで1本書こう、ついでに周年にも便乗しておこうということで今に至っています。周年はおめでたい事だから乗っかって盛り上げるべき🎉🎊
決して擦り寄りとかではない……はずです💦
実際本当に好きな作品しか挙げていませんからね。
○こどものおもちゃ
通称『こどちゃ』です。実は私とこの作品の出会いは、漫画ではなくアニメでした。
別に漫画からでもアニメからでも差はないでしょ?と思われるかもしれませんが、こどちゃにおいては結構な差があります。
というのも、漫画とアニメでストーリーが異なるのです。とある地点から、ストーリーが別ルートに突入します。
私は入口がアニメだっただけで結局何度も繰り返し見たのは漫画なので、ストーリーがしっかりと記憶に刻まれているのは漫画版の方なのですが……これは個人的な話になるので一旦置いておきます。
さて、主人公の倉田紗南は、明るく元気いっぱいな子役をしている女の子です。そんな紗南ちゃんとお友達達の楽しい毎日が描かれたドタバタコメディです、と紹介すると、事実半分嘘半分くらいになるでしょうか。
確かに読んでいて楽しいコメディ作品の面もあるのですが、こどちゃはそれだけではないのです。
そもそも第1話の時点で、紗南の最近の悩みはクラスでの先生いびりだと語られています。また主要なキャラクターの内数名は、片親です。中盤になってからですが、児童養護施設出身の子も出てきます。
ではシリアスな漫画なのかというと、そうでもないのです。ちなみに紗南のママは頭でリスを飼っている小説家です。文字だけで書くと意味不明ですが、本当に頭で飼っているんです……。
どんなに真剣な話をしていても、ママの頭が視界に入るだけでちょっと面白くなるんです。でもだからといって不真面目な空気にはなり過ぎない。不思議です。
多分きっと、コメディとシリアスのバランスがものすごく良いのです。少しでも比率を間違えると寒々しい作品になるはずなのに、こどちゃはそれが無いのです。本当にすごいバランスです。
これは余談になるのですが……アニメオリジナルキャラクターの『ばびっと』という白コウモリがいます。そんなばびっとのキャラソン(?)のばびっと数えうたという曲に、私はテストの点数を数点救われました。
テストを救う曲って何!?と思われるはずですが、本当なんです。比叡山の叡の字の覚え方を教えてもらいました。
長々と迷走しつつ語りましたが、結論は「こどちゃが大好き!」です。間違いなく名作のうちの1作なので、特にまだ読んだことがない方に手に取って頂きたいです。
分類は少女漫画なので恋愛要素もありますが、それほど主軸ではないので、年齢性別問わず読みやすい作品だと思います。
○ミントな僕ら
販売中の紙の書籍が見つからなかったので、電子書籍のリンクで失礼します。
こちらの作品のタイトルを聞いた事が無い方でも、絵柄はなんとなく見覚えあるかもしれません。
こちらは以前にアニメ化され、数年前に実写映画が公開された大ヒット作品の『ママレード・ボーイ』と同じ方の作品となっております。
もちろんママレード・ボーイも大好きな作品ではあるのですが、今回敢えてミントな僕らを挙げたのは、ただ単にこちらの方が更に好きだからです。
突然全寮制の学校に転校してしまった大の仲良しの双子の姉まりあを追って転校する決意をしたのえる。でも転校先は女子寮しか空いてない!?なら女装して転校するしかない!
開幕からぶっ飛んでいますね。このフィクションでしか絶対に許されないぶっ飛び方が本当に大好きなんです。そもそも先に転校したまりあも、転校理由は初恋の人を追うためというぶっ飛び具合です。
なんだかんだで同室の女の子である未有の事を好きになったのえる。でも『のえる』は女の子だから告白出来ない……ならまりあの従兄弟ということにして男姿で仲良くなろう!と更にぶっ飛んだ展開が続きます。
間違いなく王道の恋愛漫画なんです。でもギャグです。なにせのえるもまりあも行動力がとてつもないんです。こんな双子、傍に居たら気が気じゃないと思います。でも可愛いし、いい子達なんです。
ちなみにミントな僕らは、巻数の割に失恋のシーンが多いと思っています。まりあがとても恋多き女の子なので……いい意味でも悪い意味でも移り気な女の子なんですよね。そんな移り気なところが、ある意味では彼女をへこたれさせない女の子にしているのだと思います。
逆にのえるはとても一途。色々あって嫌われても、未有が好きで諦めません。そもそも転校理由が双子の姉を追う為ですからね。作中でトップクラスに一途な男の子です。
顔だけはずっとそっくりだけど中身は成長に伴ってどんどん差が出てくる、そんな男女の双子っていいですよね……。ないものねだりの気持ちが大半である自覚はあるのですが、元々双子のキャラクターは結構好きでした。でもこの作品に出会って、双子だからこその魅力を知った気がしています。
○ときめきトゥナイト
先に謝罪しておきます。実は私はまだ第1部しか読めていないんです。
リンクを付けた新装版がちょうど第1部のみで……この新装版刊行で手に取った人なので、そのまま第2部と第3部を読み損ねています。
ちゃんと文庫版で揃えていつでも第2部と第3部を読める状況にはなっているんです。ただ忙しいとかそういう言い訳で読み損ね続けて早○年です。
言い訳はダメですね。2025年中に絶対読みます。と、開幕謝罪スタートにはなりましたが、ときめきトゥナイトの好きなところなどを話していきたいと思います。
主人公である江藤蘭世は吸血鬼と狼女のハーフの女の子なのです。純血の人外や人外と人間のハーフ設定は結構見かける気がしますが、人外と人外のハーフはちょっと珍しい気がします。
そしてそんな蘭世は、転校初日に隣の席の真壁くんに一目惚れします。でも同じく真壁くんの事が好きな神谷さんは蘭世が気に食わず、背中に悪口を書いた紙を貼るなどのいじわるをします。腹を割って話そうと決意した蘭世は神谷さんと話しますが、会話は決裂し、殴りあっているうちに噛み付いてしまい……。
第1話から、恋愛漫画とファンタジー漫画のいいとこ取りなワクワクする展開なんですよね。
魔界に行ったりもしますし、魔界の王子様も出てきます。最初は普通に人間界の学校に通ったりだとかがメインですが、舞台は段々と魔界に移行し、更には大きすぎる出来事に巻き込まれたりもします。スケールがどんどん大きくなっていくのです。
この物語、大きな主題は『愛』だと思っています。と言うとすごく薄っぺらく聞こえるかもしれませんが、大体の出来事のきっかけが『愛』であることが読んでいただくと伝わるかと思います。
その『愛』が正しい形か正しくない形かはとりあえず置いておいて、登場人物達皆、行動の原動力は『愛』です。
大きすぎるネタバレになるのであまり詳しくは説明出来ないので伝わりずらいかと思いますが、とある登場人物が幼児化してしまう展開があります。様々な作品で『愛』に触れることはありましたが、この展開で見えてくる『愛』は本当にすごいのです。あまりに語彙力が足りない表現になってしまい大変申し訳ないのですが、ネタバレにならないようにしながら伝えようとすると、どうしてもありきたりな言葉でしか表現が出来ないのです。
ちなみこれは完全な余談になりますが、「さり」という名前のキャラクターが出てきます。私とは字が違うしそもそも私の名前の由来は彼女ではないですが、今だと少し親近感が湧きます。実は昔はあまり得意ではない子だったので、彼女に対する感情が変わっている自分に少々驚いたりなどしました。
○おわりに
今回3作品挙げさせて頂きました。
出会った時点で既に完結済みの作品ばかりの、私が知った時点で名作に分類されていたであろう作品達です。
もちろんリアルタイムで連載を追うのも楽しいですが、既に完結していたからこそ一気見で味わえる良さもありました。
ときめきトゥナイトだけは少々特殊で、新装版の発売毎に買い揃えていたので、ちょっとだけリアルタイム感があったりもしたのですが……。
あの時気になっていたけれど結局読み損ねていたなあという作品、誰しも1作はあると思います。
そんな作品が、今からでもバイブルになるかも……?
私の人生から外せない漫画、そもそも縛りルールがある時点でかなり偏ったラインナップになっておりますが、いかがでしょうか?
他の方々の人生漫画も知りたいですね……👀