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クラフトビールのデザインがめちゃ良いので紹介したい。 - その1

前置き

クラフトビールというものをご存知でしょうか?
スーパーやコンビニのお酒コーナーで見かける、普通のビールよりも少し値段が高いアレです。

去年から私はこのクラフトビールというジャンルにハマり、そのラベルデザインのお洒落さと自由さに惹かれ、気づけばこの1年くらいで200本以上のクラフトビールを飲んでいました

面白いことに、クラフトビールのラベルデザインは普通のビールラベルと全く異なります。
大衆への分かりやすさよりも、ブルワリー* 自身が作り出す世界観コンセプトをより全面に押し出したものが多いのです。

ブルワリー: ビールを作っている醸造所のこと。

そしてラベルだけではなく、味ももちろん普通のビールとは全く異なります。想像してみてください。
ビールを飲んだ瞬間に鼻の中に草原が生まれた経験はあるでしょうか?
呼吸をするだけで自分の息が美味しいと感じたことは?
マンゴー、桃、トロピカルフルーツの味が順番にやってきて、やがてゆったりとした心地よい余韻に誘われたことは?
クラフトビールは、普通のビールでは体験できない複雑で豊かな感覚を味わうことが出来ます。

今日はそんな魅力的なクラフトビールの世界から私の好きなデザインを紹介します。紹介したいブルワリーが多すぎたので全部で3回を予定しています。


Mikkeller

まずはミッケラー!
クラフトビール好きは一度は飲んだことがあるであろうブルワリーです。
Mikkellerは2006年にデンマークのコペンハーゲンで創業されたブルワリーです。Mikkellerのラベルの特徴はなんといってもこのシンボリックで統一されたイラストレーション!

どうですかこの世界観!イラストレーション!めちゃ可愛い!
僕たちの提供する世界はこういうものなんだよ!ということを全面に押し出していて、ラベルに余計な情報が入っていない。
これがクラフトビールのラベルの特徴です。

Mikkellerのイラストレーションはイラスレーター兼アートディレクターのKeith shoreさんという方が担当されています。彼のInstagramではラベルデザイン以外のイラストレーションも見ることが出来ます。👀

Mikkellerはクラフトビールショップでは大抵置いてあるので比較的手に入りやすいです。渋谷と神田にはMikkellerのお店もあります。ただし渋谷のお店はラブホ街のド真ん中にあるので、行く際には注意しましょう。

Mikkeller Tokyo(渋谷店)の中はコンクリ打ちっぱなしで窓が縁側になっており、夏は縁側で飲めたりします。1階が立ち飲みで2階に席があります。

神田店の方は今年の6月にオープンしたばかりで、3年間限定でハンバーガーとクラフトビールのお店として営業しているそうです。
僕はまだ行ったことないです。行きたい。

Mikkellerは本当に色んな種類のビールを製造しており、ラガーのような軽いものからスタウト*のような重いもの。最近流行りのHazy IPA*やサワーエール*、お米や蕎麦粉を使った色物ビールまで幅広く作っています。

スタウト: 黒いビール。コーヒーみたいでもったり重め。冬に飲みたい。
Hazy IPA: ホップを大量に使った香りが強くて濁ったビール。美味しい。
サワーエール: 酸っぱいビール。夏に飲むとめちゃウマい。

2023/8 - 追記
渋谷駅の MIYASHITA PARK 前に新しく Mikkeller Kiosk という店もオープンしました。
ここは別のコーヒーショップと併設しており、ラウンジをシェアしている形でビールを提供してくれています。なのでビールが飲めない人もOK。
テラス席もあるので、夜ここで飲むととても気持ちがいいです。

それぞれのInstagramです。 👀
Mikkeller
Mikkeller Tokyo
Mikkeller Kanda
Keith Shore

Omnipollo

オムニポロはスウェーデンのストックホルムにある2010年に創業されたブルワリーです。Omnipolloは醸造家のHenok Fentieとグラフィックデザイナー兼アーティストのKarl Grandinの2人によって設立されました。
Omnipolloはビールが飲み物以上の存在になることをビジョンとして掲げており、ビールの可能性を探るために様々な種類のビールを醸造しています。

ここのビールは良い意味で変態なビールがたくさんあり、個人的にとっても好きです。ヘイジー系やフルーツ、パンケーキ味など濃い味のビールが多めです。

すごくないですか!?この感じ!
Omnipolloのデザインの特徴はなんといってもこの個性的なルック。
ビビッドな彩度とVoodooのような魔術的なイラストレーションで統一されており、とてもカッコイイです。1枚目なんてぜーーったい普通のビールのラベルじゃ出てこないデザインですよね。何これ!?超良い。飲みたい。

その上「Omnipollo」という自社の名前すらラベルに入っていないんです。
ありえないですよね。すごいですよね。統一感や世界観のためにロゴすら使わないんです。
モチーフがいくら違っても、独特で怪しげなイラストレーション使用されており、ブルワリーとしての統一されたブランドと価値を感じられます。

そしてOmnipolloはビールも特徴的で、普通ではありえないようなビールも提供しています。

ブルーベリーとメープルの入ったパンケーキの味をイメージし、その上にスムージーを乗せたビール。
チョコレートとヘーゼルナッツを使ったトーストをイメージしたスタウト。

ビールの上にアイス乗ってたことってありますか?
周りがナッツでコーティングされてたことありますか?何ですかこれは。
Omnipolloはビールの上にアイスクリームを乗せたり、スムージーにしたりと、本当にやりたい放題していて本当に良いんです。
ビールの可能性を既存のルールなんて度外視して探っていて、本当に面白くて最高です。何やったっていいんです。ビールは。

Omnipolloは実は日本のIKEAにも限定商品として、アルコール度数0.3%という超低アルコールビールを提供していたりします。
こちらもローズヒップチーズケーキといった面白い味のビールを提供しています。まだ飲んだことないので飲みたい...!

Mikkeller同様、Omnipolloにも日本店舗があり、今年の8月1日に日本橋にオープンしました。出来立てほやほやです。

こちらは元々鰻屋さんだった建物を改築して使用しています。
雰囲気ありますよね。
現在はコロナの影響もあり、8月7日まで予約制で入店出来るようになっています。こちらではビールの上にスムージーを乗せたあのビールも提供されているみたいです。僕も飲みたい。体験したい。

それぞれのInstagramです。 👀
Omnipollo
Omnipollo Tokyo
Karl Grandin

LERVIG

ラーヴィグはノルウェーのスタヴァンゲルにある2003年に創業されたブルワリーです。LERVIGも本当に様々なビールを醸造しています。
自分たちが好きなビールを作ること、経済性のために品質を犠牲にしないことをビジョンとして掲げています。

また一味違った個性的なラベルです。
この独特なハンドドローイングの線と強い色彩、少しダーティーなルック。
缶の地の金属のマテリアルとも合っていて、とてもカッコいいビジュアルになっています。どんな味なのか気になるラベルばかりです。飲みたい!

LERVIGはたまにしか日本に入荷されないのでレアなのですが、味はシャンパンをイメージしたものから、アイスキャンディーを模したもの、マンゴー、ライム、バニラを加えたIPAなど個性的なものが多いです。
つまりメチャ良いってことです。😎

LERVIGのイラストレーションはデンマーク出身のアートディレクター兼グラフィックデザイナーのNanna Guldbaekさんが手がけています。
Nannaさんはグラフィックだけでなく、LERVIGの店舗などの内装やインテリアデザインなども手掛けています。

LERVIGも8月から地元のスタヴァンゲルに実店舗を作りました。
内装にもNannaさんのイラストレーションがあしらわれています。

それぞれのInstagram 👀
LERVIG
LERVIG LOCAL
Nanna Guldbaek

今回は以上になります!
1つ1つについてアレもコレも書いていたら結構長くなってしまったので、計3回にわたって紹介しようと思っています。

その2はこちら!✨🕺


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