「CBDが豊富な種」からできたCBDオイル?やっぱりムリでしょ

日本の市場に出回っているCBD商品を見ると、どこもかしこも一生懸命「種と茎だけからできている」ことをアピールしていて、笑えます。だって、種と茎だけから抽出したCBD製品って、そんなもん有り得ないから。最近一番、それってムリが有り過ぎるんじゃ…、と思ったのは、「CBDが豊富な種からできたCBDオイル」でした。有り得なさ過ぎて、苦笑。

普通、種油にはCBDが含まれていないけど…

病院やクリニックで取り扱われているCBDオイルで、病院やクリニックで販売されているんだから、安心だよね…、なんて思ってはいけません。病院やクリニックで販売されているからって、例外ではありません。

販売元のホームページを見ると、普通の種油には、CBDは含まれていないけれど、品種改良の結果、北欧でCBDが豊富に含まれている種があるそうで、その会社が販売するCBDオイルは、その種油からできているとか。何と、まぁ、驚きです。

これ、ホントだったら、ヘンプ業界に既に知れ渡っているはずの大きなニュースですが、残念ながら、有り得ません。

残念、やっぱり種油には、CBDはほとんど含まれていなかった…

天下のMAYOクリニックのジャーナルで発表された、医療関係者向けのCBDやヘンプオイルについてのガイドラインがあります。2019年9月に発表されているので、割と最近です。そこにもちゃんと、ヘンプシードオイルには、CBDはほとんど、あるいは全く含まれていません、と記述されています。

また、2019年2月にFrontiers in Plant Scienceというジャーナルに、初めてヘンプシードオイルにCBDやTHCなどのキャナビノイドが検出されたという論文が発表されました。イタリアで行われた研究結果で、研究で使われたのは、イタリアの市場で売られている、オーガニックのヘンプシードオイル。その論文によると、ヘンプシードオイルからキャナビノイドが検出されたのは初めてのことだとか。それはすごいのですが、検出量にバラつきがあることと、その量も、ほんのちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと。学術的にはすごい発見だったかもしれません。ビジネス的には、ちょっと…。だってこのCBDの量で商品化するには、く、苦しい。…ということが、この研究結果で明らかになったのでした。

そこで疑問ですが、「CBDが豊富な種」なんて、誰が考えたのでしょうか。ちなみに輸入先がオランダになっていました。

有り得ないCBD商品、まだまだあります。

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