今週のドル円をチャートから考える。主に日足チャートで(2024/10/18NYCL後)
10月18日金曜日のNYCL後(2024/10/19土曜日朝)の状況把握とこれからのドル円を主に日足チャートから読み解きます。
状況把握しながら、日足のチャートとトレンド系やオシレーター系の各種インジケーターで考察していきます。
18日NYCLは、149.47でした。
事前に把握しておきたいチャートのポイントは、
2011/10/31-75.57(円史上最高値・ドル円史上最安値)
2016/6/24-98.65
2021/1/6-102.59
2023/1/16-127.21
2023/12/28-140.24
2024/7/3-161.94
2024/9/16-139.57
2024/10/4-148.70
をみます。(値は証券会社等によって変わります。)
あとのポイントは文中にて
🟠チャート
さて、現況です。
月足です。
8月9月の下落をほぼ打ち消す10月18日までの今月の上昇でした。
8月の始値149.91ですから、0.44円まで迫りました。
強い上昇にあると言えると思います。
週足です。
先週は、始値149.01、高値150.32、安値148.84、終値149.47でした。
高値安値の幅は1.48円、始値終値の幅は0.46円でした。
週足では、1.30円の上ヒゲ0.62円幅の下ヒゲをつけた陽線で終わり、3週連続陽線となり上昇基調です。
少し上ヒゲが長いので下への力もあるのかなと思わせるものです。
5SMA10SMA90SMA100SMA150SMA200SMAの上にいます。
21SMA150.94、50SMA150.19には届いていません。21SMA50SMAを上抜けすればさらに強い上昇傾向となるでしょう。
日足です。
18日金曜日は前日17日木曜日の上昇を全否定し、安値を下回る149.47で終了しました。
8日から2日陽線1日陰線を3回繰り返しているので、21日月曜日は上昇をきたしたいところです。
8月15日8月16日の149.30‐149.40を超え「ソーサーボトム・鍋底」のプラットフォームとネックラインが形成され、10日にネックラインを上に超えたと見えたのですが11日に下落しました。
月曜日以降は、ここから上に上がるのか下がるのか見極めてからトレードしたいところです。
いったん、買い場探しと考えます。
さらなる上昇を期待したいところでが、大きめに149.40をしっかり上に超えられなければ下への展開も狙いたいところです。
🟠上値抵抗線 下値支持線
今より上は、しばらく強い抵抗線になるようなものが少ない上値空白地帯で、一気に駆け上がりそうにみえます。
直近では、
150.60-150.80と151.80のあたりに上値抵抗線があるようにみえます。
148.00-10のあたりに下値支持線があるようにみえます。
🟠SMA
5SMA線、10SMA線、21SMA線が50SMAを下から上に上抜けしています。
前回より上昇に弱さが見られます。
他のSMAは、
50SMAが上抜きのまま
90SMAは下向きのまま
100SMAは上向きへ
150SMAは横向きから若干下向きに
200SMAは上向きに
前回から上昇が強くなったとは言えませんが、一応上昇トレンドにあると見えます。
ただ、終値が5SMA線の下になりましたので、下落への注意が必要になりました。気をつけたいところです。
🟠ボリンジャーバンド(BB) 基準線21SMA
基準線は変わらず上向きです。
σ3領域より下にローソク足はあり安定的にあるとみえます。
標準偏差×3のポイント(σ2の上限)が151.13です。
151.13付近への上昇を期待できそうです。
🟠MACD MACD12-26平滑シグナル9
ヒストグラムがゼロより上で、MACDもゼロよりも上ですが下向きに変化しました。
シグナルがゼロより上となり、強い上昇傾向がみられます。
しかし、ヒストグラムの乖離がゼロに近づく状態になりました。さらに上昇の力が弱くなったと感じさせます。
下落への転換に気をつけながら、上昇を待ちたいです。
🟠RCI 短6-中10-長27
上昇トレンドの範囲にあり、強い上昇を示すところにいます。
短期線42.85、中期線79.39、長期線93.83となっていて、
短期線は下しかも50割れ、中期線は横ばい、長期線は上向きという下方向への力が強くなっていると思わせる状況です。中期線長期線は高い範囲にいますが、なにか発生すれば下に大きく変化する恐れのある状態にいます。
そのような状態にいますので、下降への変化に十分注意しましょうという感じになっています。
上昇トレンドを期待しながら、下への変化に十分警戒しましょう。
🟠RSI 14期間25日期間75日期間
14日期間は、76.47という1週間前よりもさらに上昇への強いアクセルが踏まれている状態ですが下向きに変化しました。
MACDの乖離がゼロに近づきつつあることからも下への注意が必要です。
25日期間と75日期間は1週間前と比べて上方向です。
現在の形は、まだ14日期間が25日期間の下抜けしていませんが下落に十分注意しながら上昇も期待という状態とみえます。
🟠フィボナッチリトリースメント
フィボナッチリトリースメント(以下、単に、フィボナッチという。)を次の通り置く。
①
始点:2023/1/16-127.21
終点:2024/7/3-161.94
結果として、各々の上昇率のポイントは、
61.8%、148.69あたり
50.0%、144.58あたり
38.2%、140.48あたり
となる。
フィボナッチ始点から達した終点を上昇率100%として、
フィボナッチのラインの(上昇率)38.2%のラインを超えて下落し
82.58%下落(上昇率17.42%地点に到達)して、
2024/9/16に139.57まで達した。
フィボナッチでみると黄金比の61.8%(フィボナッチのラインで言うと38.2%のライン)を超えて下落し、反発している展開です。
フィボナッチの38.2%ライン以上まで下落したということは、下落率としては充分で、要するに充分ポジション調整などが行われたので、反発がかなり大きく期待できることになります。
ただ、上昇にももたつくようであれば、フィボナッチのライン61.8%(148.68)にタッチするような下落があり得るとみえます。
次に、別に、フィボナッチを置く。
②
始点:2024/7/3-161.94
終点:2024/9/16-139.57
差が22.37
結果として、各々の下降率のポイントは、
38.2%、153.39あたり
50.0%、150.75あたり
61.8%、148.11あたり
となる。
フィボナッチからみると、
今の展開で148.11を上抜けしましたので、
次の50%の150.75あたりまで上昇するポイントとして
と指しています。
奇しくも上値抵抗線と近いポイントを指しています。
このように複数のものが重なったときは注目点として念頭においておきたいポイントです。
その上に行くかは50%のラインを超えたときに考えましょう。
🟠トレンドライン
①
始点:2021/1/6-102.59
終点:2023/1/16-127.21
このトレンドライン延長線をしっかり上抜けしていますのでさらなる上昇に期待したいところです。
また、このトレンドラインが下限値として機能してくれることにも期待です。
②
始点:2023/1/16-127.21
終点:2023/12/28-140.24
平行線:2023/11/12-151.90
このトレンドラインは、2024/7/3の161.94に向かって上昇している期間に引いた平行チャネルです。
このトレンドラインを上抜けするとさらに強い上昇トレンドになるのではないかと期待していますが、現在はフィボナッチ②50.0%150.76より上なのでまだ先ではないかと考えています。
③
今回はひとつトレンドラインを増やします。
始点:2011/10/31-75.57(円史上最高値・ドル円史上最安値)
終点:2016/6/24-98.65
このトレンドラインは、ドル円の史上最安値と次の底値(転換点)を結んだものです。その延長線上が現在135円手前にありまだまだ乖離ありますが、この延長線を円高時代への転換のひとつの目安として見ていきたいと思います。
🟠一目均衡表
4日で厚い雲に上昇して突入し、現在も雲の中です。
転換線が基準線を下から上抜けし、
遅行線がローソク足を下から上に上抜けしています。
ローソク足は、基準線と転換線の上にあります。
上昇トレンドにいると言えます。
あとは、雲をどこでどのように上抜けて、どのくらいの強さの上昇トレンドになるか楽しみです。
いずれ三役好転になることを期待しましょう。
あまりあてにならないですが、フィボナッチ②の50%の150.76のラインで雲を上抜けするポイントは今回も21日月曜日と出ましたが、これは信用しなくてよいです。単なるチャートでの遊びです。根拠薄弱なので…
🟠まとめ
以上から概ね上昇トレンド中ですが、前回と比して確実に下への力が強まった状態です。
複数のインジケーターがそのように示しています。
なにかひとつですぐに下へ大きく動くのではないかという可能性があります。
とりあえずは、150.80と151.80あたりまで上昇を考えています。
下値は、148.60あたりまでを考えています。
全般的には上昇傾向ですが、
突然の大きめな下落と日足陰線になるような動きに注意していきましょう。
🟠蛇足① トレードで注意するところ
週明けのドル円ですが、朝イチから東京仲値にかけて、東京仲値以降13時まで、実需の売買以外にも海外投機筋が大きく動かしてくる可能性が高いです。
結構、この意図的な波にのまれて、シュンとなってしまいトレードが続かない人も多いと思います。なので、この海外投機筋の意図的な動きには逆張りせず合わせて軽く波に乗る感覚で良いと思います。
タイミング合わなければスルーしましょう。
必ず毎日発生するわけではないですが、特に大きく動いた翌営業日の朝からには気をつけたほうが良いと思います。
夕方前くらいにはLN前で動いてくるものもあります。
🟠蛇足② ファンダメンタルズとトレードの際の心構え
FXでは、指標や要人発言、景気動向、世界情勢、ヘッドライン等が加味されますので、ファンダメンタルズも追いかけましょう。
ただし、特にFXは、社会情勢や政治・行政に一喜一憂して嘆くよりも、単なる波乗りですから波乗りに徹しましょう🏄♂️
良い波を早く見つけて乗る!良い波であればあるほど降りずに乗り続けることが大事です。
社会情勢や政治・行政に文句言う暇があったら、良い波を見つけるためにチャートを見て把握してから、世情の把握であるファンダメンタルズの把握をしましょう。
なぜファンダメンタルズ把握が必要なのか、社会情勢や政治・行政に文句言うためではなく、ファンダメンタルズは長期足よりも長い状況把握をするためだからです。
短めのチャート足で迷ったら長い足を見ますよね
それと同じです。
チャートで迷ったらファンダメンタルズも見返します。
もちろん、年単位月単位とはっきりしたものではなく、時には1週間以内の出来事もファンダメンタルズにはありますが、基本、長く大きくそして深く世の中のできごとを把握することがファンダメンタルズの把握です。
ファンダメンタルズで大局観と深い知識を得て、各レートとチャートに再度臨みましょう。
そうするとチャートだけでは得られない気づきを得ることになります。
大事なことですよ
では、みなさん、
明日も来週も良い波を見つけ、良い波に乗りましょう🏄♂️
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重要事項説明
外国為替証拠金取引(FX)は、原本や利益が保証された金融商品ではありません。
ここに掲載するコンテンツは、取り引き(トレード)のために参考となる情報であり、金銭等の元本や利益を保証するものではありません。
ここの記事内容は、初心者向け・FXにあまり時間をかけられない人向けにしています。
全ての苦情、金銭の補填、note記事購入料金の返金等に一切応ずることはありません。
取り引きは、全て自己責任であり、ご自身の判断にて行ってください。
参考に読んでみてください
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