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10こ上の先輩


定期的に会う、同業の先輩が2人いる。

ひとりは私の会社の先輩で、もうひとりは外注先の先輩。2人とも今ではフリーランスとして働いており、たまに一緒に仕事をするような関係。私からちょうど10歳年上くらいで、仕事や結婚、友人関係など色んな相談ができる頼りになる存在。

数ヶ月に1回くらいのペースで一緒にハイキングに行ったり、展示を見に行ったり、ちょっとお出かけすることが多いのだけど、今回は半年ぶりくらいで3人でランチに行った。

前の職場の近くにある美味しい和食屋さんの定食を食べて、近くの喫茶店に移動して3時間近く喋り倒した。

私が仕事に対する弱音を吐くと、
「この仕事やってると、その大変さは何歳になっても変わらないけど、この仕事のやりがいもこの仕事でしか得られないのよね〜」そう言ってしみじみと一緒に悩んでくれる先輩と「大丈夫!なんとかなるのよ〜!多分。笑」と常に楽観的なもう一人の先輩。

この2人の先輩と話すことは私にとって、すこぶる癒しの時間である。

ケーキドリンクセットで頼んだチョコレートムースが、梅雨の湿気で汗をかいている。涼しい店内でホットコーヒーをちびちび飲みながら、わかりもしない未来についてあーだこーだ言いあう。主に、聞いてもらっているのだけど。

10歳年上の同業の先輩と会うと、いつも不思議な気持ちになる。タイムマシンでやって来た未来の自分に会っているみたいだからだ。

10年後の自分はこんな風に誰かに優しくできるだろうか。ちゃんと心から笑っているだろうか。

自分の苦手なことを話して知ってもらったり、普段自分では気づかない良いところを教えてもらえたり。お互いにお互いを言葉にしてみる。「わたしだったらこんな風に考えるかな〜」などと言いながら、「なぜこんな風に考えるんだろうね?」と掘り下げてみたり。

そうやって会話することで、自分の中に新しい思考が入ってくることが嬉しい。

美味しい食べ物を食べながら、優しい時間を過ごした帰り道は、一歩先に進んだ思考が溢れ出してワクワクしている。

そんな優しい2人に出会えて、こうやって定期的に会って話せることが嬉しいな〜、と感じたそんな日の午後のことでした。


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皆様も良い水曜の夜をお過ごしください:-)

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