はじめに
小鳥と暮らす生活の中で、無視できない項目でありました。小鳥が誕生し迎える喜びがある一方で、必ず訪れる別れの時。しかも飼育羽数が多いほうですので、何度も経験しているのですが、慣れてはいけない事柄ですし慣れることはできないのですが...何度もは...やはり辛くて。
なので最初の頃は、同じような思いをしている方のお役に立てるかも...なんて甘い気持ちで始めたのですが、とてもじゃないですが人様の事云々とはままならない状態まで落ちる事、たびたび.....。
愛鳥が亡くなり、その都度、「忘れないように」と記録をつけていました。でも、だんだんと本当に辛くなってきて、記録したページを眺めることさえもできなくなってしまいました。
向き合えなくなってしまっていたんですよね。
そんな自分が人様の話を聞いたりとか、なんかおこがましいと云うか気色が悪いことしてるな...と、ふと思って...。
時期尚早だったのだと思います。
それからは、考え方を変えようと試みました。
亡くなったあの子(たち)のことは、自分と家族が手厚く丁寧にお弔いすればいいことであって、公開して共鳴を求めたり、むやみに悲しみを撒き散らすものではないのではないだろうか...と。
心のままの供養を「出来る時」に「してあげたいカタチ」で、すればいいのではないかと。そして経年と共に悲しみが薄らいで、優しい思い出を語ることができたとき、初めて或いは公開して経験としての話ができるものなのだと。
ペットロスは患ってあたりまえ、正常の反応です。
しかしながら、現行で一緒に暮らしている命ともしっかり向き合うには落ちてばかりもいられません。
要はすべては自分のため。
エゴですがそういうことです。
けれど回復するのは罪ではないし、快復は多分ずっとしない。
向き合って受け止める度量が出来るようになること。
それがペットロスという心理と付き合うこと。
言い方を変えれば命を軽く観ない、いえ、否応でも軽くなんて見れなくなる、そうなった上で、受け止める、ということです。
数年前に職場の勧めで動物葬祭ディレクターの2級を受ける機会をいただき、その時に動物葬祭概論の項目のひとつに「ペットロス」がありました。
このマガジンではその時に学んだいくつかの項目を自分なりの解釈で、自分なりに噛み砕きながら記載していきたいと思います。次回から、開始いたします。
次回より①〜⑪の各項目を順に記載してゆきます
①ペットロスとは②ペットロスを分類して考えてみる③ペットロスの過程 ④ペットロスの症状とエピソード⑤ペットロス症候群⑥ロスと症候群の違い⑦病的な悲しみについて⑧症状を重くしてしまう理由⑨助けが必要な飼主 ⑩ペットロスへの備え⑪悲しみを乗り越える