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よもぎさんときなこさん

以前、アフリカヤマメジロのジローさんについて
書いたことがあるのですがこのジローさんを迎えたショップには
ジローさん含め3羽のメジロさんがいたのです。
そしてジローは他の2羽の羽を毟っていた暴君でした。
ジローを連れ帰れば他の2羽ちゃんはこれ以上被害に合わないかな?
と思ったのも正直なところです。
そして、連れ帰ったジローさんは記事の通りで
生前は小さな体で大きな幸せを飼い主に与えてくれました。
あまり長生きさせてあげれず、逝かせてしまった当初は
随分と落ち込みましたし、今でも定期的に思い出しては
懐かしさともう一度会いたい気持ちと様々な感情が蘇ります。
我が家はジローさん以外にもたくさんの鳥種の子たちがいますし
どの子も唯一無二で愛おしさも逝ってしまったときの悲しみも
それぞれに違いますのでジローだけが特別ではないのですが、
もう、ジローと同じアフリカヤマメジロは再び迎えるのは
困難な時代となりました。

そこで、ず〜っと気になっていたのが…
そうです!ジローに羽を毟られていた同郷の2羽のメジロさん方です。
実は問い合わせたこともあるのですが、
やはり2羽とも、すでにお迎えされたとのことでした。
優しい飼い主様のもとへいったのだなあ… と思っていました。

しばらく経過してからある方からご連絡をいただきました。
なんと、その同郷のメジロさんを迎えられていた方からでした。
その子が上の画層の左側の「よもぎちゃん」でした。
きなこちゃんは同じお店ではあっても違う時期の子らしいです。
なんとも素敵なご縁に嬉しく思いましたが… 
当時はジローは既に召されてしまっていて申し訳ない気持ちもありました。

そして、先日、再度、その方からご連絡をいただいたのですが
よもぎちゃんが亡くなった…とのお知らせでした。
御自分をとても責めていらっしゃるご様子でしたが
5年足らずでジローを逝かせてしまった不甲斐ない私に比べたら
よもぎちゃんは10年越え…それはとても素晴らしいことです。
お話を伺った際に、メジロさんは他にも何種か育てていらっしゃる
と聞いていました。本当にきちんと管理されていらしたのだと思うのです。

しかしながら、愛鳥をなくしたときの悲しみは
自分も何度も経験していますし、お気持ちもとても理解できました。
お弔いのご様子なども教えて下さいました。
そんなお悲しみのときに私如きに連絡をいただけたのは
ご不幸の最中に不謹慎かもしれませんが素直に嬉しく思いました。

ジローの同郷の子と長きにわたり大切に過ごされていた様が
目に浮かぶようでした。小さな命を慈しむ心が本当に尊いと。

小鳥を飼われていらっしゃる方ならご理解いただけるかと思うのですが
「落鳥」というのは本当に悲しいものですよね。
愛犬、愛猫など代表的なペットをなくす際ももちろんそうですが
小さな小鳥も逝ってしまった際の喪失感は相当なものです。

そんな喪失感を埋めるごとく小鳥が増えてしまっているのかもしれない、
とその方には正直にお伝えしました。
人間のエゴですしあまり良くはないのかもしれませんが…
きちんと最後のその時まで責任を持つことは当然、大前提です。
命あるものは皆、平等にいつかは最後の時を迎えますが出会えた縁、
共に過ごした愛おしい時間を大切に育んでいきたいと
改めて思わせてくださいました。

ジローも同郷の子たちと今頃再開して嬉しいかな…その方もそうおっしゃってくださいました。ジローさん、また、羽毟っちゃいないかしら…など思いを馳せています。小鳥が繋いでくれた縁に感謝です。

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