JOL2024に挑戦しよう!
12月29日(金)開催の日本言語学オリンピック2024(JOL2024)まで、あと2か月!
言オリってどんな競技?どう対策すればいいの?みなさんの疑問に答えます!
(広報・大会運営担当 佐藤和音)
言語学オリンピックとは?
「言語学オリンピック」、通称「言オリ」は数ある科学オリンピックの1つ。与えられたヒントをもとに初見の言語を解読する競技です。
言語に関する前提知識は基本的に必要なく、問題はすべて論理的思考力を駆使すれば解けてしまう、というところに、言オリのおもしろさがあります。
どんな問題が出るの?
まずはサンプル問題をどうぞ!
単語をパーツに分解して考えてみましょう……。
答えはお馴染みの、ある食べ物の名前です。
答えと解説、そのほかのサンプル問題はこちらをチェック↓
この問題は、たまたまインドネシア語を勉強したことがある人なら解けてしまうかもしれませんが、実際の競技ではそのようなことがないように、あまり普段私たちが聞き慣れない言語を題材にした、もう少し手の込んだ問題が出ます。
たとえば、
ツツバ語の数体系を解明する問題
ヤオ語の親族名称を分析する問題
ティンリン語の文構造を分析する問題
など。
過去問はすべて以下のリンクで公開していますので、ぜひ腕試しに解いてみてください!
どうやって対策するの?
JOLの問題や、海外予選の問題など、過去問をたくさん解きながら慣れていくのが一番です。ただ、解説がないため解法がわからず、つまづいてしまうという人も少なくありません。
そこでことし、新たに対策本『パズルで解く世界の言語 言語学オリンピックへの招待』(研究社)を出版しました!
本書では全51言語(DL付録含む)の問題が収録されていて、実戦的な言オリ対策ができます。ぜひ公式問題集としてお使いください!
ことしの言オリ、ここが変わるぞ!
賞の新設
ことしから、JOLの賞がパワーアップします。
これまでの金賞・銀賞・銅賞・努力賞に加え、最優秀賞・ジュニア奨励賞・第〇問敢闘賞・地区別敢闘賞・学校別総得点賞が新設されます!
なかでも「学校別総得点賞」は、同じ学校からより多くの人が参加すると有利です。友達をたくさん誘って、学校別総得点賞全国1位を目指してみてください!
面接の廃止
これまで競技後に設けていた面接は廃止。競技は2時間で終わります!
成績上位者はブラジルへ!
JOLは、毎年7月に開催される国際言語学オリンピック(IOL)の日本国内1次予選です。
20歳以下かつ大学未入学者の成績上位は、2次予選となるアジア太平洋大会(APLO2024)へ。
APLOを通過して選ばれた8人は、日本代表となり、ブラジルの首都・ブラジリアで開催される国際大会(IOL2024)に出場します!
大学生以上も参加できる唯一の科学五輪予選
言オリは大学生以上でも参加できます。「オープン枠」での参加となり、国際大会に進むことはできませんが、成績に応じて金賞・銀賞・銅賞・努力賞を発行します!
また、受験料はIOL日本代表選手の登録料や渡航費の補助に活用される予定です。みなさんの応募が、日本代表の力になります💕
挑戦しよう!
言語学に興味がある、単に色々な世界のことばが好き、パズルや謎解きが好き、などなど…どんな動機でも構いません!言オリは練習していくうちにどんどん楽しさがわかります。ぜひ挑戦してみてください!
受験案内はこちらから↓