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あっという間
前回の安藤展撤収から目まぐるしく開催にこじつけた「喜如嘉の芭蕉布物語」展。この間、開展したと思ったらもう残すところわずか…。
あっという間だー!
ということで、みなさんこんにちは。そろそろ更新しなければと思いながら、いつもnoteは後回し。
そんな私に、つい先日、更新しなければ!という気持ちになった出来事がありました。それは後ほどお伝えすることにして、、、。
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ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、本展は、昨年度、大阪日本民芸館さんで開催された展覧会の巡回展です。
ですが、今回、五百亀記念館での展示を担当させていただくにあたり、様々にこだわり、なるべく五百亀記念館ならではの色を出そうと試みました。
こだわりポイントその1。はじめのシーン。
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ウンゾーキとは、竹製の桶。乾燥に弱い糸芭蕉の繊維をつなぐ作業は、常に水分を含んでいるため、通気性の良い、できれば自然の素材を用いた入れ物に収めていく必要があるということ。
つまり、この中収められているのは、つながれた糸、「苧(うー)」なのです。大阪さんから引き継ぎを受けた際に「苧」は含まれていなかったのですが、ぜひ。とお願いしました。
「苧」は、非常に繊細で、少しでも乱れると、2万2千回もつないだ糸が使えなくなるとのこと。職人さんの手仕事を台無しにしてしまう恐れがあり、できれば差し控えたいとのお返事だったのですが、ご無理を承知で、本来の使い方で紹介させていただくことができました。
反面、これでよかったのかな。と。
今となっては、私の思いを通してしまったことに申し訳ない気持ちです。
「そういうところだぞ!」という声が聞こえてきそう。
改めて、芭蕉布織物工房さんの寛大なお心遣いに感謝です。
こだわりポイントその2。
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繊維の質感の違いを見ていただこうと、糸芭蕉の皮を外側から内側へと剥いでいく順番に、右から左へ、吊るした形で紹介させていただきました。
が、
少々の繊維の粗さや色の違いは分かっても、どこからが帯地用の「ナハウー」なのか、着尺地用の「ナハグー」なのか、まして経糸、緯糸の違いなんて見分けがつきません。
職人さんの指先の鋭さに改めて感服。目に見えない技を目にしました。
こだわりポイントその3。
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「直観」というものの見方を重視する民藝において、こうしたパネルはいかがなものかと悩みました。でも、五百亀記念館は美術館。その学芸員として、芭蕉布の魅力をより感じていただき、理解を深めていただこうと、制作しました。
もちろん、これらだけで芭蕉布の魅力を全てお伝えすることができるわけではありませんが、「喜如嘉の芭蕉布物語 in 愛媛」をぜひご観覧いただけましたら幸いです。
さて、冒頭のnote更新しなければ…のことですが、
展覧会を見ていただいたことをきっかけに、お客様がお持ちの「紅型」の着物を拝見させていただくことができたのです。
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確か、どちらも50年近く前に仕立てられた着物とのことですが、(違っていたらご連絡ください!)
※早速訂正です。上の華やかさが美しい紅型のお着物は30年、下のシックで上品な紅型のお着物は45年でした。ご連絡、ありがとうございました。
いずれにしても、時間の経過にも沖縄の日差しに負けない色使い。力強さを感じます。
わざわざお持ちいただき、じっくり拝見させていただいていると、
「note、見てますよ」
と。
更新しなきゃ。そう思った次第でございます。
ではまた。