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東山魁夷の年暮る #52

『特別展 没後25年記念 東山魁夷と日本の夏』
山種美術館
2024年9月10日(火)


今日の一枚は、東山魁夷の「年暮る」。

京都の町の風景である。



町屋の屋根は寝静まり、いつくも連なって、青白く光っている。雪がこんこんと降り、とても静かである。

それでも、この絵から冷たさを感じないのは、所々の家から漏れる光のせいだろうか。

年の瀬、いつもより遅くまで起きていて、家族が皆揃っているのは久々のことかもしれない。この光は、そんなことまで想像させる。


東山魁夷「緑潤う」1976年 山種美術館


「緑潤う」は、「年暮る」同様、京都の四季を描いた京洛四季のなかの一枚。


東山魁夷独特のしっとりした感じが出ていて、とても落ち着く。


また、あえて離てみることで、絵に奥行き感が出てくるのも面白い。


山種美術館ロビーの加山又造陶板壁画「千羽鶴」


山種美術館は初めてだったが、こじんまりしていて、カフェも盛況であった。



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