「蜜蜂と遠雷」に出てくる音楽用語
このあとブログに映画のレビューも投稿しますが、「蜜蜂と遠雷」を観てきました🎬
クラシック音楽初心者の方のために、映画を観る前に知っておきたい用語&聴いておいたほうがいい曲をまとめてみます。
※実際に、一緒に観た人(クラシックは聴かない人)から質問を受けた言葉を初めとしています※
♪カデンツァ
即興演奏のこと。もともと終止形という意味も含む言葉。
曲の最後の方で「演奏者が自由に演奏していいよ!」と任されている部分、と覚えておけばOK。
私的に1番説明する参考にしやすいのはモーツァルトのオーボエ協奏曲第1楽章ですが、蜜蜂と遠雷では協奏曲ではなく"ピアノソロ"の課題曲にカデンツァが含まれます。
♪協奏曲(コンチェルト)
ソロ楽器がいて、オーケストラが伴奏のようになっている曲のこと。
オーケストラと一緒に演奏するということで指揮者がいますが、その合図にとりあえず合わせればいいわけではなくて、掛け合いの絶妙なピアニストは見て聴いていて感動します。
♪調律
ピアノは気温や湿度の変化によって、中のネジが緩むとかそういう影響を受けて、若干ピッチがズレていくので、「調律」をして音を整えます。山崎賢人さん主演で映画化されたあの職業です。(羊と鋼の森)
日々のメンテナンスとして月単位年単位で調律するのが家庭では一般的ですが、コンクールやコンサートの本番直前にも、調律は行われます。
♪コンテスタント
音楽用語というわけではないけど、コンテストやコンクールを受けている参加者のことを指します。
♪コンポーザー
これも音楽用語というより英語ですが、作曲家のことです。会話の中で出てくるので一応メモ。
♪オーケストラ
弦楽器・管楽器・打楽器など様々な楽器で構成されたアンサンブル(合奏)。
指揮者がタクトを振って(=指揮をして)、速さ・拍子感・表現を合わせ演奏します。
…というのは皆さんご存知かもしれませんが、楽器の並びや、協奏曲を弾く場合のピアノとの距離感を見ておくと面白いかもしれません。
ざっくり言うと、前列に弦楽器、そのうしろに管楽器、1番後ろに打楽器が並びます。
♪ ドビュッシー:月の光
劇中何曲ものクラシック音楽が登場しますが、この曲だけは1度ちゃんとフルで聴いて知っておいたほうが、映画を楽しめます。
19〜20世期にかけて活躍したフランス作曲家・ドビュッシーの名曲。
《ベルガマスク組曲》という組曲の第3番です。