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傷ついていたんだなと

道端の小学生の駆けていく姿を見て、小学生ってこんなに小さいんだなと思った。

同時に、当時の自分を振り返るとあまり良く過ごせたとは思えない。
学校ではいじめを受け、家では毎日母に罵声や暴力を振るわれていて。母のカウンセラー役になる日だってしょっちゅう。

家でも外でもどこにも味方がいない状態。世界から隔離されている気がした小学生時代。

こんなに小さい子がここまで深く傷ついていたなんて。
十数年を経てようやく客観視したことで自分が思っていたより傷ついていたことに気がついた。

背負うもんでも無い傷を負って生きて。自分に生きる価値は無いんだと思いながら生きて。この世からの消失を願いながら生きて。
この苦しみは全て自分のせいでは無いのに。

7の段で苦戦する歳で自分の生き死になんて気にする必要無いじゃないか。ランドセル背負って元気に走る子が鎮痛薬で服毒自殺を図る必要無いじゃないか。
道端の小学生を見て、こんなの子供が抱えていい傷じゃないと素直に思った。

だから私は自分に伝えたい

よく頑張ったね。

と。今言えるのはそれくらいだけど

いつか涙が出なくなるその日まで、こうやって自分の中の子供を優しく慰めてあげたい。

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