コミュ力おばけの誕生。

はじめまして、わたしは30代の女性です。
ある会社に勤めたときに、【コミュ力おばけ】と言われたことがあります。

「あの先生は気難しいから、コミュ力おばけのさとうさんにお願いしたい」

これは新人のわたしにとって、とても誇らしいことでした。

そんなわたしも、生まれながらに【コミュ力おばけ】だったわけではありません。

それは高校生の頃、初めてのアルバイトまで遡ります。
職場は最寄りのコンビニで、顔見知りの店長のおじさんがうちで働きなよ!と言ってくれて入店しました。

最初こそ優しかったものの、
「手を後ろで組むと偉そうに見える」
「いらっしゃいませをちゃんと言え」
「ぼーっと突っ立ってるな」などと言われるようになり、
入店前の優しい店長ではなくなりました。

手を後ろで組むのは接客の基本としてはあり得ないことだと学びますが、

いらっしゃいませは当然言っている。
ぼーっと突っ立ってるつもりはない。

わたしは文句を言ったり、反抗するタイプではありません。
一生懸命やっていたつもりです。
なのに何がそんなに気に食わないのか。

それは自分の【見た目】にあったと思います。

当時高校生だったわたしは、身長が165cmありました。
女子の平均身長としては高いです。
そして目がすこしキツかったのです。
笑顔も無駄に作る必要はないと思っていました。

するとどうでしょう。
背の高い女が、ツンと立っているのです。
これは偏見も相まって、印象が悪すぎました。
もちろん当時のわたしは知る由もありません。

しかしながら、高校2年に上がった時に初めて同じクラスになった女の子から、
「1年生のときに、隣のクラスに怖い人がいるって噂だったんだよ、でも話してみたら全然印象が違うね」と言われました(笑)
その子とは大人になった今も仲良しです。

コンビニの店長さんからは、たびたびの理不尽な嫌がらせを受けて、アルバイトは辞めてしまいました。

しかしながらコンビニのアルバイトで得たものもありました。

・接客時、手を後ろで組むと偉そうに見える
・背が高く、スラッとした見た目的に人より目立つ&突っ立っているように見えるかもしれない

これは30代になった今でも気をつけるようにしています。

そしてお会計時に、何度か男性から声をかけられたことがあります。
おばあさんに、丁寧な接客を褒めてもらったこともあります。

これは要するに、わたしと話して(接して)みて、
【100%キツそう・怖そう】と思われていたわけではないということ。

ここからわたしは、自然と接客業への道を選択していくのでした。