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なぜ全日空の国際線の便名は「NH」なのか

某ウイルスのお陰で、久しく海外に行っておりません。最後に海外に行ったのは2年前。もうご無沙汰です。早く平和な世の中になって、海外に行きたいものです。

さて、航空券を見ていて昔から疑問だったのが、全日空の国際線の便名。よく見ると「NH」と書かれています。全日空の略称はANA(All Nippon Airways)であり、「H」は登場していません。全日空を略さずに言うと「全日本空輸」ですが、Nが「日本」の頭文字だとしても、「空輸」を英語で言うと"air transportation"とか"air delivery"などであり、「H」は出てこないのです。

調べてみると、NHとは「日本ヘリコプター」の略だそうです。

2レターコードは、日本ヘリコプターの頭文字をとってNHとしています。

ANAの航空会社コードはNH。さて、なんの略でしょう?|ANA Travel & Life

なぜ日本ヘリコプターなのか。なぜなら、ANAの前身の会社が「日本ヘリコプター輸送株式会社」という会社だから。もともとヘリコプター事業を行っていた同社ですが、1953年に旅客航空事業に参入、1957年に全日本空輸という社名になったとのこと。もともとはヘリの会社だったんですね。

ところで、国内線の便名では「ANA」が使われています。これについても調べてみると、そもそも「航空会社コード」というものがあるそうです。航空会社コードとは、航空会社を識別するために付けられる固有のコードです。

航空会社コードは2種類あり、「ANA」は国連の専門機関である国際民間航空機関(ICAO)に登録されている3レターコードで、国際線の「NH」は、世界の航空会社で構成される業界団体である国際航空運送協会(IATA)に登録されている2レターコードです。

ANA国際線の便名「NH」は何を意味する? 2文字に秘められた創業の記憶とは | 乗りものニュース

これによれば、「ANA」というのはICAOに登録されている「3レターコード」。「NH」というのは、IATAに登録されている「2レターコード」です。3レターコードが国内線、2レターコードが国際線という決まりはなく、業務の場面に応じて使い分けられているそう。航空会社コードは3レターコードより2レターコードの方が国際的には一般的参考)だそうで、だから全日空は「NH」をつかっているのですね。ちなみに「NH」は日本ヘリコプターが出来た頃から使われており、「ANA」は全日本空輸が誕生した当初から使用されています。

ANAは、今後もこの「NH」というレターコードを変える予定はないそう(参考)。もともとはヘリコプター事業から始まったという、会社の起源を大切にしているのかもしれませんね。以上、NH=日本ヘリコプター輸送という明日使えるトリビアをお送りしました。

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