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今まさに話を聞きたい人。水道橋博士×鈴木おさむ対談で『ワルイコあつまれ』を語る
水道橋博士さんの著書はわりと読んでいるのですが、『博士の異常な鼎談』(TOKYO MX)という番組を見て以来、私はすっかり博士(親しみを込めてこう表記いたします)のファンになってしまいました。公式YouTubeもチェックしています。
博士のYouTubeチャンネルには毎回各界の著名人が出演しているのですが、今回は放送作家・鈴木おさむさんがゲスト。様々なコンテンツの裏話や、これからの芸能界について語っています。
なかでも、Eテレで話題となった『ワルイコあつまれ』に関するエピソードが面白かったです(『ワルイコあつまれ』に関しては以下の記事参照)。
鈴木さんはこの番組にスタッフとして参加しているのですが、「スマスマの再来」とネット上で話題になるほど人気を博しました。Eテレの朝8時台というまさに子ども向けの時間帯に「大人向け」な笑いを追求した仕上がりになっており、20~30代以上の保護者は歓喜。パイロット番組的な扱いなのか、全2回で終了してしまいましたが、続編を期待する声もSNS上で見られました。
博士のYouTubeでの対談によると、鈴木さんは放送作家とはいえ、すでに「意見を集約する」まとめ役としての仕事が多くなっているのが現状だそう。その上で、今回の『ワルイコあつまれ』では、飯島氏(SMAPの元マネであり、稲垣・草彅・香取が所属する事務所の代表取締役)より「プレイヤーとしてやれ」と言われたようで、鈴木さんは久々にかつての感覚を味わったようです。
この飯島氏はやはり敏腕のようで、告知なしで突然放送するようにしたのも彼女の発案だそう。そして、夜19時台の再放送を「本放送」として立て、それまでの10時間をSNSでの情報拡散のためのバッファと定義したようです。実際、朝時間帯の放送以降SNSではバズりまくり、19時台を視聴(もしくは録画予約)した人が多かった印象を受けます。かくして飯島氏の戦略は成功したのでした。
別の記事ですが、鈴木さんは以下のように語っています。
番組を通して、やはりNHKスタッフの制作能力はとんでもないなと驚く。すごかったです。
そして、なにより、新しい地図の3人の表現力、翻訳力、やはりとんでもなくすばらしい。
稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の「ワルイコあつまれ」はいかにして作られたのか 鈴木おさむ | AERA dot.
NHKだからこそ、人間国宝級の人に出てもらえるし、週刊文春の元編集長にも出てもらえる。そして、数々のコントで場数を踏んだ新しい地図の3人だからこそ、あの楽しめるコンテンツになったのでしょう。そしてなにより、「行け!」という指示を出した飯島氏の存在も、この番組の成立には欠かせなかったのだと言えます。
演者もスタッフも絶妙なバランスで均衡した番組、それが『ワルイコあつまれ』だったのです。
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