なぜ宮城野通駅のホームは地下4階にあるのか
ある日、仙台の地下鉄の駅である宮城野通駅を利用する機会がありました。その時に何気なく改札内のエレベーターを利用したのですが、ホームが地下4階にあることに気づきました。この時は「意外と深いところにホームがあるんだなあ」程度に思い、あまり深くは考えませんでした。
しかし、ある日所用で宮城野通駅の次の駅である連坊駅を利用した際、ホームの深さをチェックしたところ、なんと地下2階でした。宮城野通駅のホームが地下4階であるのにも関わらず、隣りの連坊駅は地下2階。これはなぜなのか気になりますね。
こちらが宮城野通駅の構内図(画像は仙台市交通局より)。確かに深いところにホームがあります。
一方、こちらが連坊駅(画像は仙台市交通局より)。こっちは比較的浅いところにホームがありますね。
気になったので仙台市交通局に問い合わせてみると、「宮城野通駅の両側のトンネルはJR仙台駅や電力、NTTなどの地下にある既存の構造物下を通す必要があった」という回答をいただきました。つまり、宮城野通駅周辺の地下には仙台駅や電力系・通信系の構造物があり、それを避けるために駅のホームを地下4階につくる必要があったということです。
参考までに、こちらが宮城野通駅周辺の地図。仙石線のホームと並行している箇所がありますね。
仙石線仙台駅のホームは地下2階にあります(画像はJR東日本のページより)。これを避けるべく、東西線は地下深くにトンネルを掘ったのかもしれません。ちなみに東西線仙台駅も地下4階にあります。
いずれにせよ、仙台駅東口から宮城野通駅付近の地下にはたくさんの構造物があるということですね。「仙台駅と宮城野通駅が地下道でつながると便利なのに」と思っていましたが、それが難しい理由が分かった気がします。東口はペデストリアンデッキ延長計画なんて話もあるみたいですから、まずは地上に通路を作る筋書きがあるのかもしれませんね。