なぜみちょぱや二コルは売れ続けているのか? テレ朝系『ノブナカなんなん?』
最近ハマっているテレビ番組が、『ノブナカなんなん?』です。テレ朝系土曜22時25分から放送中のバラエティ番組で、MCは千鳥のノブとアナウンサーの弘中綾香。世の中にいる「アノ人なんなん?」と思わずツッコんでしまうような人を密着し、その生態をのぞき見るという内容です。
ナレーションが演者にツッコんだり、若干悪意のある編集をしていたりするのは、日本テレビ系『月曜から夜ふかし』に近いですね。筆者はどちらかというとこういう悪意のある番組が好物なので、毎週欠かさずチェックしています。
(↑TVerで無料で観られます)
2020年12月28日放送回ではPopteenモデルがテーマ。池田美優(みちょぱ)や藤田ニコル、生見愛瑠(めるる)などもPopteenモデル出身であり、タレントの登竜門的な存在と言えます。正直筆者の知らない世界だったので、大変興味深く拝見しました。
Popteenモデルの階級は「専属モデル(13名)」「レギュラーモデル(19名)」「トップティーンズ(56名)」のピラミッド構造になっているらしく、人気投票によって降格もある厳しい世界。みちょぱや二コルなどは、ピラミッドの限りなく頂点である「専属モデル」出身であり、まさにエリートなのです。
Popteenモデルの世界の厳しさは、ピラミッド構造だけではないようです。モデルに課せられる課題も厳しいようで、Popteenモデルは自分でニックネームを考えるそう。かつて藤田ニコルがテレビに出始めた時、挨拶の時にニックネームの挨拶を言っていましたが(「にこるんビーム」という挨拶)、あれも二コル自身が考えたもの。これには編集部側の意図があり、ニックネームをモデル自身が考えることで、セルフプロデュース力を養う目的があるようです。
体重管理も強制されます。番組中に登場した筒井結愛(ゆあてぃー)は、2020年の年末までに6キロ痩せないと3か月間Popteenを謹慎になるという条件が課されていました。一般的に考えれば過酷な気もしますが、それだけモデルの世界は厳しいということでしょう。
そしてSNSは毎日更新しなければなりません。Twitter、Instagram、TikTokなどの複数アカウントで情報発信するのが必須なのです。自分たちが最先端になる必要があるわけですから、ただ単にトレンドを発信するのではなく、時代を先取りすることが求められます。常にアンテナを張り巡らせる必要があるため、相当な負担ですよね。
膨大なアンケート(雑誌の企画などに使われるもの)の提出も必要。回答次第で採用可否が決まるため、アンケートにはびっしりと書かなければなりません。これにも編集部の意図があるようで、アンケートを繰り返し書くことで「自分が何を求められているのか」わかるようになるそうです。
さらに、一歩進んで企画提案までも行っているそう。雑誌の企画の段階から考えていくということですね。密着を受けたゆあてぃーも、メモ帳にびっしりと企画案を書いていました。確かに企画力が備わりそうですし、それに伴いバラエティでの立ち位置も変わってくるように思えます。やっていることは編集者とほとんど変わりませんね…。
セルフプロデュース力に自己管理能力。情報発信力に企画力。そして、自分が何を求められているのかを察知する力。これだけのスキルに長けていれば、必然的に芸能界でも生き延びていけそうですね。みちょぱや二コルが今もなお売れ続けているのは、こういったスキルをひたすら磨き続けてきたからなのかもしれません。