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今では考えられない昔のバラエティ伝説〜極楽加藤浩次の電話番号公開事件

昔のテレビは過激だったという話がありますが、2000年頃の『めちゃ×2イケてるッ!』もなかなか過激でした。2000年前後というと、PTAの勢力に代わり、一般視聴者の発言力が増している時代。ちょっと過激なことを放送すると、すぐに放送後にクレームが殺到し、番組が終了してしまうこともしばしばありました。

めちゃイケも例外ではなく、人気コーナーであった「しりとり侍」がいじめを助長するとして終了に追いやられるなど、それまでのバラエティ路線の転換を迫られていました。しかし、それでもめちゃイケは挑戦的な企画を続けていたのです。

クイズコーナー「クイズ濱口優」もその1つ。クイズを冠していますが、実態は濱口さんへの無茶振りをするというコーナーでした。特に矢部さん扮する矢部口宏が、横柄な態度で司会進行をする「Sっ気ぶり」が印象に残っています。

筆者は毎回欠かさず観ていたのですが、特に強烈な記憶に残っているのが加藤浩次さんの携帯番号公開事件。コーナーの中で、急に加藤さんの番号を明らかにしてしまったのです。スタッフもそれに加担し、テロップで番号を公開。しかも「ジャンジャン掛けてね」という文言付き。今では到底考えられないことです。

まあ、実際はネタの可能性もありますが、加藤さん曰く「電話がパンクして電話番号を変えざるを得なかった」とのこと。それにしても、今そんなことしたらバッシングの嵐でしょう。過激なバラエティは80年代~90年代に多い気がしますが、00年代にもそういった名残があったのですね。

個人的には「ネタであれば」そういった演出もありだと思いますが、ネタだと見抜けず真に受けてしまう人もいるかもしれないことを考えると、やはりやるべきではないかなと。特に道徳的な番組を求める風潮のある現代では、そんな演出は通用しないと思います。なので、過去の演出を復古させるのはNGであり、そういうのは有料コンテンツにしてチケットを購入した人だけが見られるようにするのが妥当だと私は考えます。

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