TED Talksの新CEO選出、イーロン・マスクの政府改革、コストコの賃金革命
本日のポイント
「アイデアは通貨」、TEDトークは 1億ドルのビジネスへと成長。
イーロン・マスク氏の政府介入が進み、「パワープレミアム」現象が株式市場に影響を及ぼしています。
コストコは高賃金を通じて従業員の定着率を高め、長期的なコスト削減を実現しています。
1. TEDトーク - プレゼンテーションイベントの裏にあるビジネスモデル
TEDトークが、新たなCEOを公募しています。
その舞台裏で、実はTEDトークは年間約1億ドルの収益を生み出す複雑なメディアビジネスとして運営されているのを知ってますか？
ビジネスのポイント
TEDは創業者の名前ではなく、「Technology, Entertainment, Design（テクノロジー、エンターテインメント、デザイン）」の略称です。
複数の収益源
まとめ
現代のビジネスにおいてアイデアはまさに重要な「通貨」となっています。TEDトークは、この「知的資産」を戦略的に活用し、1億ドル規模のビジネスへと成長させています。
2. イーロン・マスク氏の政府への影響力 - 「マスキング」の台頭
イーロン・マスク氏の影響力が、Tesla (TSLA)、SpaceXにとどまらず、米国政府にまで及んでいます。彼がTwitter（現X）で実施したコスト削減戦略を政府機関にも適用し始めています。
ビジネスのポイント
マスク氏は、Twitterで実施したような大量解雇とコスト削減を政府にも導入開始。
米国政府職員200万人以上に対し、退職インセンティブを提供。
そんな中、Teslaは販売不振:
フランス -63%、ドイツ -60%、オーストラリア -33%、中国 -12%。
それにもかかわらず、Teslaの株価は高水準を維持。
「パワープレミアム」効果
政府との強い関係を持つ企業の株価は実際の業績を超えて評価される。
オラクル (ORCL)の株価は過去最高値を記録。CEOであるラリー・エリソン氏はトランプ前大統領と親交が深く、TikTokの買収交渉にも関与しています。
まとめ
「パワープレミアム」とは、政治的な影響力が株価の上昇を後押しする現象です。現在の市場では、政治的なネットワークが企業評価に影響を与える重要な要素となっています。
3. コストコの賃上げ - 小売業界最高水準へ
コストコ (COST)は、全米で最も高い時給を支払う小売企業となりました。従業員の忠誠心を鷲掴みにして、長期的なコスト削減につなげる戦略です。
ビジネスのポイント
業界平均との比較
新たな福利厚生も導入
入社1年目からの追加有給休暇。
30年以上勤務した従業員には追加の1週間の休暇。
従業員の定着率
コストコの平均勤続年数: 8年（業界では通常数か月程度）。
小売業界では、従業員の退職による採用コストは1,500ドル/人。高賃金を支払うことで離職を防ぐことが、長期的なコスト削減につながっています。
まとめ
高賃金はコストではなく「投資」です。コストコの戦略は、短期的な人件費増加よりも、長期的な経営の安定を優先するモデルを選択しています。
その他の話題
1. スーパーボウルの翌日は「病欠」が急増
2,300万人（アメリカ人口の7人に1人）が病欠。
1,300万人が遅刻。
昨年と比較し、20%増加。
2. 米国1月の雇用統計
新規雇用は143,000件（予測を下回る）。
失業率は4%に低下。
3. 化粧品業界の異変
エルフ・ビューティー (ELF)の株価は6か月で70%下落中。
TikTok規制やLAの山火事により、化粧品関連のプロモーション減少が原因か？
4. スターバックスの価格上昇
コーヒー価格が過去最高値に上昇（ブラジルの作況悪化が影響）。
そんな中、カップに注文者の名前を書く新たな手書きネームサービスが話題になってます。
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