Alteryx/アルタリクス(AYX)の悪い決算と株価急落
(当記事は主に「seekingAlpha」から抜粋、要約、加筆、参考にしています。)
Alteryx/アルタリクス(AYX)とは、データサイエンス分析を月額定額制で提供しているSaaS銘柄です。日本語ではアルテリックスとも呼ばれています。
多くのSaaS銘柄やテクノロジー企業はコロナの影響で追い風を受けました。
しかしアルタリクス(AYX)にとっては、顧客企業の経費削減の対象にされてしまうことが影響して、第2四半期では収益が-28%と決算が思わしくありませんでした。
そんな弱い決算により、アルタリクス(AYX)の株価は決算前の170ドル台から120ドル台へと急落してしまいました。
今回のパンデミックによる外出規制などにより、顧客の購入行動が変化してしまいました。それも同社にとっては悪い方向に。
それは販売サイクルの長期化、取引規模の縮小、各社の経費削減などの理由によります。
SeekingAlphaによれば、成長の低下が強調され、これは今後も続くと予想されていますし、同社自身も不振が今後数四半期続くと予想しています。
しかし悪い事ばかりではありません。良い発表もありました。
それは、Alterixは決算発表で統合されたAPA(Analytics Process Automation)プラットフォームを発表し、製品ポートフォリオを拡大し、分析、データサイエンス、ビジネスプロセス自動化など異なる製品を1つのプラットフォームするとしました。
第2四半期の収益は前年比17%増加し、EPSは0.02ドルと前向きに驚き、ガイダンスとコンセンサスの見積もりを上回りました。
ドルベースの純増は126%で、ARRは前年比で40%増加し、顧客数は前年比で27%増加しました。
全体として、Alteryxは引き続きSaaS分野で優れた革新的なビジネスであり、おそらくその機能で最高です。
高価なデータサイエンスソフトウェアを、たとえそれがどれほど価値のあるものであっても、抑制された経済の中で販売することは難しく、しばらくの間は厳しい時間が続きます。
すべてのSaaS銘柄たちがこのパンデミックに強いわけではありません。
Alteryxは最終的には成長を取り戻すでしょうが、それは経済回復の速度に大きく依存しています。
同社の統合されたAPAは非常に有望であるように見え、その機能を持っている競合となるようなプラットフォームは見当たりません。
勢い増すSaas銘柄ではめずらしく成長が減速するという結果に、今後は銘柄選定により、気を引き締める必要がありそうです。
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