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ビットコインの価値と暴落の可能性考察

ビットコインの現在の最大の問題点はデジタルゴールドになってしまっている事だと思う。
ゴールドは決済手段として通常利用されないが、それと同じことがビットコインで起きてしまっている。
ビットコインは通貨ではなく、投資商品あるいは資産保全の道具となってしまっている。

現状のビットコインは供給量のコントロールの能力が極めて弱い。そして、ボラティリティが高く、投資資産、資産保全の道具として利用されており、通貨としての価値が極めて低い。
そのため今後、通貨価値の高い通貨が現れた時に、通貨としての価値を求めている保有者はそちらに移るのではないか。

そしてその流れが予測されると、投資/資産保全目的の保有者も手放すことにはならないか?
ビットコインはこの理由のために私は将来的に、現機能のままでは消えると思っている。
ビットコインの特徴は大きく二つだと考える。非中央集権と、デジタルであること。

後者の特徴とそれに付随する強みは、政府発行のデジタル通貨の登場により無意味化する。
このとき非中央集権が最大の特徴となるが、これは政府の敵となること、そして通貨による経済のコントロール能力が低いこととほぼ同義となる。

本来政府の敵となるビットコインであるから政府側でない利権者によって保護されるべきが現在はただの投資商品となっている。ビットコインは投資商品以上の価値がなく、それ以上の発展はいまのところ望めないように思う。そして、このとき、ビットコインの時価総額が金を超えることは難しいように思う。

金の代替以上の価値が見出せなければ金以上の価値とはなり得ないのではないか。
ちなみに銀価格は目前にまで来ている。これを超えて無から生まれたビットコインが銀を超えるのかは一つのマイルストンではないかと思う。

ちなみに私はビットコイン悲観派ではなく、変化が必要と考えているだけである。
そもそもがビットコインは2008年、10年以上前の時代の理論に基づく通貨であり、今の時代にそのままの仕組みで通用するものではないと思うだけである。

通常後発の方が、先発を見て改良を加えるために、優れている。先発は先行者利益を元に逃げ切り戦略を取る必要がある。
ビットコインが先発、イーサリアムなどが後発にあたるが、ビットコインは先発として投資家などを獲得した。そしてデジタルゴールドと呼ばれるようになった。

今後通貨としての価値を高める方向に動くのか、あるいはデジタルゴールドどまりなのか。デジタルゴールドとして、本物の金を上回る評価がなされるのか?
通貨としての価値を高めるとして、投資家の存在は今後足枷とならないだろうか?

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