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まとめてみた:2024年12月18日のFOMC後のパウエル議長記者会見
はじめに
2024年12月18日のFOMC後のパウエル議長記者会見の、主に質疑での話をまとめた。なお今回はSEP(Summary of Economic Projections)の発表もある。これはドットプロットとも呼ばれるもので、将来の見通しを各委員が見通したものを示したものである。
利下げタイミングやペースに関して
なぜ来月ではなく今月なのか、判断に寄与した要素は?等の似た質問は多かったが、結局はインフレと雇用の動きによっては利下げを早めたりゆっくりしたり調整するということだった。なおこれは、質疑前の冒頭の説明と同じ内容である。ただ、一人目の質問に対して、今回はClose Callだったとパウエル議長が述べているので、僅差で利下げ決定だったのだという事が分かる。
インフレに対する見方
12ヵ月コアインフレは横ばい。不動産は下がってきている。ここからはインフレがさらに増す兆候はない。だがインフレはまだ高い。来年の予想もまだ高い。
雇用に対する見方
雇用環境は冷えてきている。雇用市場は2019年よりも冷えている。採用の遅さがある。Hiring rateが低い。
経済に対する見方
経済は良い位置にある。経済成長は強い。パーソナルデマンドは強い。経済成長は強く、リセッションのリスクはない。経済に関しては楽観視している。今月利下げしてもなお、経済に対しては懲罰的な金利である。
SEPに関して
2025年は緩やかなペースでの利下げかどうかは事前決定はしていない。SEPも現時点での各委員の見通しというだけで、こうなる・こうする、とFEDとして言っているわけではない。
SEPで示される2025年の見通しは、インフレの低下がスローになるだろうと見通しているが、今年よりは良い。
(SEPに自信はあるかの質問に対して)二年後三年後のpredictionはuncertaintyは高い。
発表されたSEP
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さいごに
投資をやっていて中央銀行の動きが気になるのであれば、新聞等の記事だけでなく、一次情報を確認することをお勧めします。パウエル議長の記者会見は、こちらFED本家HPから見ることができます。