来週は不動産セクターとグロースセクターを狙え|2024年3月15日時点
こんにちは、IT系投資家のsadayaです。東京瓦斯はイマイチでしたが、先週の電力ガスセクターであれば、稼げる可能性があるとお伝えしました。皆さんはこの上昇に乗れたでしょうか?
さて、今週も主要なETF(上場投資信託)の動向を見てみましょう。2024年3月15日時点の価格データを基に、先週からの数字の変化を客観的に見ていきます。株式相場のローテーションの足音は比較分析チャートの中から聞こえてくるものです。小さな相場の声に耳を澄ませていきましょう。
1.米国市況はやや回復
(NK225 vs. SP500 vs. C_SSE50)
まずは、世界の主要な株価指数をトラックするETFの中でも注目の3つを比較してみましょう。
NK225(日経225): 今週 -0.37%、今月 +0.70%
SP500(S&P500): 今週 +1.14%、今月 +1.45%
C_SSE50(CMBI上証50): 今週 -0.39%、今月 +0.63%
中国、日本市場ともに弱かったのですが、S&P500は今週、上昇しています。これが先行指数と捉えるべきか、ただの調整なのかはわかりませんが、まだまだ底堅い相場に感じます。日経平均が来週すぐに急落する可能性は低いように思えます。
2.日経平均⇛TOPIXのローテーション開始
(NK225 vs. TOPIX vs. T_Growth)
次に、日本国内の主要な指数をトラックするETFを比較してみましょう。
NK225(日経225): 今週 -0.37%、今月 +0.70%
TOPIX(東証株価指数): 今週 +0.11%、今月 +1.15%
T_Growth(成長セクター): 今週 -2.20%、今月 -6.68%
アウトパフォームしてきた日経平均が売られ、東証プライム市場のバリュー株へ資金がシフトする流れなのでしょう。まあでも基本的に弱気相場と見てよいでしょう。すぐに4万円を突破して大きく上を目指していく動きは想像しづらいですね。
それにしてもグロースセクターがとにかく弱いですね。また例によって月曜日に買って、火曜日に売ればいくらかの利益は出そうですが、金利上昇にグロース株は弱いので月曜日は下がることが予想されます。
3.唯一、電力ガス・エネルギーセクター絶好調
(各セクターETFの比較)
最後に、様々なセクターETFの動向を比較してみましょう。
T_食品(Food): 今週 +0.71%、今月 -1.23%
T_エネ資源(Energy Resources): 今週 +6.49%、今月 +8.03%(1
T_建設資源(Construction Resources): 今週 +1.31%、今月 +3.75%
T_素材科学(Material Science): 今週 +1.42%、今月 +2.09%
T_医薬品(Pharmaceuticals): 今週 -1.19%、今月 +0.07%
T_自動車(Automobile): 今週 +0.82%、今月 +0.88%
T_鉄非鉄(Iron and Non-Ferrous Metals): 今週 +1.58%、今月 +2.33%
T_機械(Machinery): 今週 -0.36%、今月 +2.77%
T_電機精密(Electrical Machinery and Precision): 今週 -0.57%、今月 +0.30%
T_情報通信(Information and Communication): 今週 -082%、今月 -0.74%
T_電力ガス(Electricity and Gas): 今週 +6.51%、今月 +10.11%(1
T_運輸物流(Transportation and Logistics): 今週 +0.50%、今月 -2.56%
T_商社卸売(Trading Companies and Wholesale): 今週 +1.13%、今月 +0.53%
T_小売(Retail): 今週 +1.41%、今月 +2.27%
T_銀行(Banks): 今週 -2.89%、今月 +3.68%(2
T_金融(Financials): 今週 +0.25%、今月 +1.45%
T_不動産(Real Estate): 今週 +3.16%、今月 +5.09%(2
注目ポイント
1)電力ガスセクターは東電の大幅上昇が牽引した形もありますが、エネルギー価格と一緒に上昇した形です
2)ゼロ金利解除を相場が織り込んだ形なのだと思います。今週は結果的に金利の影響を受ける2つのセクター(銀行・不動産)の強弱が逆転しています。
来週の相場まとめ
来週は分かりやすい相場になりそうに見えますね。来週は強気で買って良い相場です。ポイントは3つです。
Point1|SP500が上昇
マクロ経済の状況は基本的に強気が継続だということが前提として考えられます。なぜならSP500が強いため、日経平均も下落するリスクは低いです。来週は買って良いでしょう。
Point2|バリュー株へ資金流入の流れ
日経平均に採用されているコア銘柄から、出遅れている銘柄にシフトする流れが見えています。出遅れている銘柄を狙っていきましょう。そして東証グロースはどう見ても弱すぎます。短期的には回復する可能性が高いです。
Point3|ゼロ金利解除は織り込まれた
銀行セクターと不動産セクターのシーソーゲームを見れば、18・19日に発表されるゼロ金利解除はすでに織り込み終わったことは明確です。来週はゼロ金利解除によって不当に下がっていた銘柄に対して積極的な投資すれば利益を出しやすいでしょう。
来週の狙いは”不動産””東証グロース”の2つ
個別銘柄をあげるのは難しいですが、私のオススメは圧倒的に”不動産””東証グロース”の2つです。不動産は住宅ローン金利の影響が大きいので、金利上昇局面は不利になりやすいです。興味ある方はリートなどの株価推移を見てほしいのですが、不動産セクターには厳しい状況が続いています。次に東証グロースは基本的に成長株は借金して成長させていくものなので、金利上昇は利益を削られるため、グロースセクターは不利になりやすいです。先週の下落は極端すぎるので最近の傾向を見ると、反発する可能性が高いでしょう。
私は短期投資でもETFを使うことが多いので、どんな銘柄で買っているのか興味ある方はコメントください。
最後に、投資に関する意思決定はご自身の責任で行ってください。この記事は情報提供のみを目的とし、具体的な投資の助言を行っているものではありません。市場環境や投資先のリサーチには細心の注意が必要です。過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。投資に関する決定を下す際には、専門家の助言を受けたり、慎重に検討したりすることをお勧めします。投資はリスクを伴うものであり、十分な検討と計画が必要です。