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金曜ロードショーと「ジブリの呪い」投資家を騒がせる不思議なアノマリー
スタジオジブリの作品が日本テレビ系列「金曜ロードショー」で放送されると金融市場で特異な動きが見られるという「ジブリの法則」または「ジブリの呪い」と呼ばれる現象が存在します。このアノマリーは、放送後の株価下落や為替市場の変動と関連付けられ特に投資家の間で注目されています。今回はこの現象の概要や背景を解説し、その根拠と実態について考察します。
ちなみに今週の金曜ロードショーは「ハウルの動く城」です。カルシファーファンとしては楽しみです。
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ジブリの呪いとは?
株価の下落傾向
ジブリ作品が放送される金曜日の夜、その翌営業日(月曜日)に東京市場で株価が下落する傾向があるとされています。
為替市場の荒れ模様
ジブリ放送日には為替市場で円高傾向が見られることが多いとされます。
原因とされる要因
1. 米国雇用統計の発表
金曜ロードショーの放送日が、米国の重要経済指標である雇用統計の発表日と重なることが多いため、市場が荒れるタイミングと一致しやすい。
2. 投資家心理
「天空の城ラピュタ」の「バルス」などの視聴者の間での盛り上がりが、投資家の心理に連想的な影響を与えるという都市伝説的な考え方。
実際のデータで見るジブリの法則
為替市場の値幅
過去のデータ(2008年以降)によると、ジブリ映画放送日のドル/円相場の平均値幅は0.89円であり、全営業日の平均値幅1.01円と大きな差はありません。
→ データ的には「ジブリの呪い」の明確な証拠は見られません。
株式市場の影響
リーマンショック後から、「ジブリ映画放送後の株価下落」が注目されるようになり、2010年頃から一般投資家の間でも話題となりました。ただし、これも統計的な裏付けは薄いです。
アノマリーの背景
曜日と市場の特性
金曜日は市場が活発化する傾向があり、重要な経済指標が発表されるタイミングでもあります。そのため、金曜夜のジブリ放送が直接的な要因ではなく、曜日と市場イベントの影響が重なっているだけと考えられます。
投資家心理と話題性
バルス」効果
「天空の城ラピュタ」の放送時、視聴率が高まるとともに「バルス!」の一斉ツイートなどの現象が話題になります。このようなイベントが市場の動きに関連付けられて語られることで、都市伝説的なアノマリーとして拡散されています。
結論:ジブリの呪いは都市伝説?
「ジブリの呪い」は、ジブリ作品の放送と市場変動を関連付けた都市伝説にすぎない可能性が高いです。データ的な裏付けは薄いものの、投資家たちの間では金曜ロードショーと市場変動が結び付けて語られることが多く、特に米国の経済指標発表と重なる場合には注意が払われます。
偶然か、それとも不思議な因果か?
スタジオジブリの放送は、金曜ロードショー視聴者にとってはエンターテインメントですが、投資家にとっては一種のリスクイベントとして捉えられているのかもしれません。「ジブリの呪い」の真偽はさておき、そのユニークな結び付きは今後も投資家や視聴者を惹きつけるトピックとなるでしょう。
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それではまた。