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顧客からの信頼が厚い!フジ住宅(8860)の将来性はどうなの?【いろはに企業分析】

みなさんこんにちは✨
最近福島の除去土壌問題を知ったインターン生の橋口です👻

インベストメントブリッジでは、インターン生が個別株を紹介し、将来性などを検討するnoteの執筆を新しく始めました。

他にも、インターン生が気になった最近のニュースの紹介なども本noteで行っているので、ぜひチェックしてみてください!!

今回は業界全体として割安な不動産業、の中でも割安な
フジ住宅(8860)について分析していきたいと思います!


フジ住宅(8860)ってどんな企業?

一言でいえば大阪府中心の地域密着型で事業展開する総合不動産会社です。

大阪府住宅着工数の「地域ビルダーランキング」で17年連続1位であったり、
「オリコン顧客満足度調査2024」の2部門で1位に輝いたりするなど顧客からの評判がとても良い企業です。

事業内容としてはおもに下記4つがあります。
()は売上構成比

  • 分譲住宅事業(29.4%)

  • 住宅流通事業(20.7%)

  • 土地有効活用事業(25.2%)

  • 賃貸及び管理事業(23.4%)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

分譲住宅事業(29.4%)

50〜200戸規模の新築戸建住宅の開発・販売をしています。
マンションや自由設計の一戸建てに強みを持っており、特に大阪付近でのマンション開発を多く請け負っています。

外気に存在するウイルスなどの有害物質の侵入を防ぐ炭の家という建物や
通風と気密性がありながら最も高いレベルの耐震性能を有するFX‐WOOD工法が強みです。

住宅流通事業(20.7%)

中古住宅やマンションの買い取り、リノベーション、再販等を行っています。
在庫適正化と利益重視の仕入れを強みとしています。

買取再販年間販売戸数も7位と高いです。

入居者がいる物件を取得し、入居者がいる間は安定したCFを得る
→いなくなった後には状況に応じてリノベーションやそのまま売却等選択するといったビジネスモデルとなっています。

同社決算説明資料より

土地有効活用事業(25.2%)

  • 富裕層向けの収益物件・賃貸住宅の建築請負

  • 個人投資家向け一棟売賃貸アパートの販売

  • サービス付き高齢者向け住宅の開発・販売

これら3つの事業を展開しています。
個人投資家向け一棟売賃貸アパートの販売では稼働率95%以上を誇るなど高い集客力が強みです。

高いリピート率と需要の高さから売上も引き続き堅調に推移する見通しです。

賃貸及び管理事業(23.4%)

賃貸アパートの管理業務や、分譲マンションの運営受託などを行っています。

賃貸料や管理手数料はストック収益なので、想定外の経済環境の変化があっても継続的な売上を生み出しています。

この事業は他3事業と相関しており、他の事業が好調であればあるほどここでの売上も大きくなります。

サービス向け高齢者向け住宅は運営数1位となっています。

投資先としての評価

急激な成長はありませんが、安定した収益を求めている方にぴったりだと思います。
実際に業績や株主還元について見て行きましょう。

業績

売上・利益

バフェットコードより

売上、利益ともに堅調に推移しています。
少しずつですが利益率が上がっていっているのが好印象です。

キャッシュフロー

バフェットコードより

キャッシュフローは少し不安定です。

しかし、不動産事業は建物を取得して収益を生み出すという特性上仕方のないものでもあります。
実際、同社では投資キャッシュフローが常にマイナスではありますが、これは収益を生み出す不動産取得に勤しんでいるためです。

また、財務キャッシュフローがプラスであることが多く、借り入れを活用して利益を上げていることが分かります。

株主への意識

  • 株主に対してしっかり還元してくれるか、

  • 資本コストを意識した経営、投資を行っているのか

という2点を見て行きましょう。

株主還元

配当金は「減配なし、配当維持もしくは増配のみ」とする累進的配当政策を取り入れており、投資家に安心感を提供してくれています。
更に10/31には自社株買いを発表するなど株主還元には積極的と言えそうです。

株主優待もクオカードやJCBギフトカードなどを提供してくれています。

同社HPより

個人的になぜ1000株以上と未満で金券の種類が変わるのかは疑問に思いました。

資本コストや株価を意識した経営

下記の資料から株主のことを考えている企業と分かります。

  • 資本コストを気にしており、PBR1倍を下回ってる現状を課題に思っている。

  • 課題に対する取り組みを具体化していること

    • 高齢者向け住宅を注力事業

    • ネットDEレシオや自己資本比率を改善し、財務健全性を保つ

同社決算説明資料より

フジ住宅(8860)の将来性は?

「住まいのトータルクリエイター」として顧客のニーズに応え、満足度の高い住宅づくりを行っています。

今後も地域密着型として大阪府全域、兵庫県・和歌山県の一部のみの営業エリアで安定的な成長を目指していくとしています。

フジ住宅は関西エリアでの強固な地盤がある上に、技術力や価格競争力を武器を持っており一定の将来性を持っていると言えます。

一方で、成長意欲の高さはそれほど感じられませんでした。

地域依存度の高さや大手との規模の差を考えると、新規事業展開や技術革新への継続的な投資が今後より一層成長していくために不可欠だと考えられます。

もっとフジ住宅を知りたいあなたへ

ここまで、フジ住宅についてインターン生の目線から分析をしてきました。
プロによる分析を見たい方もいるのではないでしょうか?

インベストメントブリッジでは、「ブリッジレポート」というものを出しています👀

ブリッジレポートでは、フジ住宅の業績動向や今後のビジョンについて、プロのアナリストが分析を行っています!

アナリスト目線での今後の注目点も書かれているので、もっと詳しくTACについて知りたい方は、ぜひご覧くださいね。

【まとめ】

いかがだったでしょうか🌸

フジ住宅という近畿地方では高い評価を得ている優良企業の紹介でした。

最後にポイントをもう一度まとめます。

フジ住宅の特徴は以下の通り

  • 大阪を中心に地域密着型の総合型不動産会社

  • サービス付き高齢者住宅が今後の注力領域

  • 累進配当をするなど株主還元も積極的

同業他社と比較した時、自己資本比率は低いもののその分しっかりと利益を上げている企業でだなと思いました。

このような地味だけれども安定的な収益を上げる企業は僕の好みです😊
引き続き株主、株主、顧客、社員全員の満足度を高く保っていてほしいですね。

しかし、現状の株価がすでに将来性を見込んだ価格になっているかもしれません😨
投資は自己責任ですので、きちんと今の株価と照らし合わせて投資を行いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
インベストメントブリッジでは今後も投資に関するお役立ち情報を投稿していきますので宜しければスキ、コメント、フォローなどをお願いします🌸

本記事の執筆はインターン生の橋口が務めました👻
それではみなさん、また別の記事でお会いしましょう🎵


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