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ベルーナドームを命名!ベルーナ(9997)の将来性はどうなの?【いろはに企業研究】

皆さん初めまして!
インターン生の青木です。

インターン生が個別株を紹介し、将来性などを検討するnoteも、今回で5回目になりました。
今回はベルーナ(9997)について分析していきたいと思います。

ベルーナは、プロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地「ベルーナドーム」でお馴染みの企業であり、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?しかし、実際何をしている企業なのか私自身よくわかっていませんでした。

そこで今回はベルーナの企業内容と決算から、将来性について考察していきましょう!!

(ちなみにベルーナの証券コード9997は、上場している企業の中でも最大です。)


ベルーナ(9997)ってどんな会社?

まずは、事業内容と業績から見ていきましょう。

事業内容

ベルーナは、「衣食住遊を豊かにする。」というコンセプトのもと、アパレルやグルメ、ホテルなど様々な事業を展開しています。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

  • アパレル・雑貨事業
    ベルーナの中核事業。衣料品の通信販売を行い、2300万人を超える会員を持つ。

ベルーナHPより
  • プロパティ・ホテル事業
    国内外にシティホテル、リゾートホテルを運営。ハワイのワイキキやモルディブなどビーチ近辺に多い。

同社HPより
  • 化粧品健康食品事業
    「OZIO」「なちゅライフ」の2つのブランドを展開。健康食品やサプリメントも製造販売。

  • グルメ事業
    「ベルーナグルメ」などの食品通販サイトを運営。

  • ナース関連事業
    看護師向けのナースウェアやシューズ、ナースグッズを展開。

  • 呉服関連事業
    着物や和装関連商品を販売。

  • データベース活用事業
    通販で培ったデータベースを活用して、クライアント企業の事業支援を行う。

同社HPより

アパレルのセグメント比率が高く、他にも化粧品やグルメなどの通販事業が多くを占めています。
中期経営計画では、ホテル事業のさらなる収益拡大を目指しており、今後も注目です。

過去の株価推移

2019年以降の株価の推移は以下の図の通りです。

Trading Viewより

コロナになってからネット販売需要が高まり、株価が大きく上がりました
その後、巣ごもり需要が落ち着き、600~700円付近を推移しています。

気になる点

低い営業利益率【zozoと比較】

同社HPより

ベルーナの業績を分析すると、営業利益率が下がっており、4.7%であることが分かります。
これは、ネット販売を行う企業にとっては低い値だと思います

ZOZOなどネット販売を行う企業は、店舗を持たず、在庫も持ちません。
そのため、賃貸料や人件費を抑えることができ、棚卸資産を多く抱えることもありません。
よって、一般的にネット販売を行う企業は経営状態がよく、zozoの営業利益率は30%を超えます

ではなぜ、ベルーナの営業利益率は低いのでしょうか?

決算短信の中では以下のように説明しています。

アパレル・雑貨通販事業においては、円安の影響や原材料・資材の高騰を受け仕入原価及びカタログ・チラシ 等の紙媒体費用が上昇したため、収益性の確保を優先し商品価格の見直しや紙媒体の発行数量の抑制を行いまし た。商品の値上げにより受注単価は上昇したものの、それ以上に受注件数は鈍化する傾向となりました。また、 紙媒体の発行数量を抑制したことにより新規顧客の獲得が減少し稼働顧客数も減少傾向となりました。この結果、 売上高は74,251百万円(同15.9%減)となり、セグメント損失は2,992百万円(前年同期は930百万円のセグメン ト利益)となりました。

同社決算短信より

簡単に言うと、円安による原材料価格の高騰と新規顧客の獲得の減少です。
特に、アパレル事業のセグメントは赤字となっています。

フリーCFがマイナス

ベルーナの財務データから分析すると、フリーCFがマイナスとなっていることが分かります。

有形固定資産を取得したことにより、投資キャッシュフローが大きくマイナスとなったようです。

貸借対照表において、建物仮勘定(建設中の建物)の項目が増えていることから新しいホテルなどの建設に投資したと考えられます。

今後の成長を見据えた、積極的な投資であるため、今後効果が表れてくることが期待できるでしょう。

成長戦略

ここでは、ベルーナの今後の成長戦略を見ることで、将来性を分析してみましょう。

ホテル事業

ホテル事業の売上高は年々成長しています。

先ほども話した通り、ベルーナはホテル事業への投資を積極的に行っており、25年月期の売上高366.0億円(前期比+14.3%)を目指しています。

ベルーナのホテルは、銀座や大阪など好立地に展開されており、インバウンド需要の回復の恩恵を期待できます。

アパレル以外の通販事業

ベルーナは、アパレル以外の化粧品健康食品やグルメ、ナース関連の通信販売に力を入れています。

zozoなど競争が激しいアパレル通販ではなく、競合が少ない他の分野においても展開することは良いことです。

ベルーナの将来性は?

ここまでの分析を踏まえ、ベルーナは将来性のある企業だと感じました。
理由は主に以下の2点。

  • ホテルなどの新事業への投資が積極的

  • 通販市場のさらなる拡大と化粧品やグルメなど幅広いシェア

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まとめ

ベルーナについて理解は深まったでしょうか?

ホテル事業や専門通販事業への投資に積極的なことから、ベルーナは将来性の高い企業であると考えました!
しかし、現在は投資期間であり、業績が安定しないこともあるでしょう。

投資は自己責任ですので、きちんと情報収集をして自らの判断で行いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
本noteでは、個別株の分析やインターン生が気になったニュース等を発信しているので、ぜひ他の記事も読んでみてください。^^

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