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ライザップはなぜ札幌証券取引所に上場?東証鞍替えのウワサを調べた結果
皆さん、こんにちは!
最近ポケポケに少しはまってしまったインターン生の青木です。
さて、最近スポーツジム業界で注目を集めているのがチョコザップ。
ここ最近店舗数を急速に増やしており、店舗数は全国1,700店舗以上、なんと47都道府県すべてに展開されています。
テレビCMでも頻繁に見かけますし、ジム以外にもセルフ脱毛やセルフネイルといったユニークなサービスを展開しています。
そんなチョコザップを運営しているライザップですが、実は株主優待が魅力的です!
例えば、200株以上保有すればチョコザップが6ヵ月無料になる株主優待券がもらえます。
しかも、現在の株価は年初来安値の水準で、およそ4万円で購入可能なんです!
ライザップ株は配当がないものの、月額2,980円のジム利用料を考えると、実質的な利回りは約44%にもなる計算!
これはかなりお得ですよね。
僕もこの情報を知り、3月の権利確定日までに購入しようと考えました。
ところが、楽天証券で検索してみたところ… ライザップ株が検索結果に出きません。
![](https://assets.st-note.com/img/1733470959-JyR9aIuOoCNdTqmjQskV4ZrB.png?width=1200)
その理由は、ライザップが札幌証券取引所に上場しているからです。
ここで僕は2つの疑問を抱きました。
①そもそもライザップは、なんで投資家が買いづらい地方取引所に上場してるの?地方取引所の存在意義とは?
②ライザップは将来的に東証に移行する可能性はある?
そこで今回は、ライザップグループの急成長と札幌証券取引所上場の背景について解説し、東証への移行に関するウワサの真相に迫ります。
ライザップ株についてもう少し詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
地方取引所の種類
まず、日本国内にある地方取引所を比較してみましょう。
(なお、上場企業数については、括弧内の数字が単独上場企業数を示しています。これは、東証など他の市場と重複上場していない企業の数を指します。)
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline
地方取引所 & 上場企業数 & 特徴 \\ \hline
名古屋証券取引所(名証) & 290社(57社) & 東証に次ぐ2番目の規模で、全国の企業が対象 \\ \hline
福岡証券取引所(福証) & 106社(24社)& 九州に関連のある企業が対象 \\ \hline
札幌証券取引所(札証) & 62社(18社) & 北海道に関連のある企業が対象 \\ \hline
\end{array}
$$
このように、地方取引所には地域に根づいた企業が上場しているケースが多く、上場企業の大半は東証との重複上場となっています。
例えば、トヨタ自動車は東証と名証の両市場に重複上場しているほか、サッポロホールディングスや北海道で創業開始したニトリも東証と札証の両方に上場している企業です。
地方取引所に上場することのメリット
では、なぜライザップは地方取引所に上場しているのでしょうか?
考えられる理由を2つ解説します。
①地域経済への貢献
まず、1つ目として挙げられるのは、地方経済への貢献です。
上場を通じて地方経済を活性化し、地元での認知度を高める効果は、東証への上場では得られにくいです。
地方証券取引所に上場することで、地元企業としての存在感を強めるとともに、地域経済への直接的な貢献や雇用創出の促進が期待されます。
特に、地方での事業活動が中心で、地域に根ざした経営を行っている企業にとっては、地方取引所への上場が現実的な選択肢となる場合もあるでしょう。
また、札証と福証に単独している企業は、その地域に関連している企業のみとなっており、東証との差別化がされています。
②ステップアップ市場としての機能
2つ目として、東証への上場を目指す企業のステップアップとしての機能が挙げられます。
地方取引所は、東証と比較して上場基準が緩い場合があり、札証アンビシャスや名証ネクスト市場(旧セントレックス)などは、将来的な上位市場へのステップアップを目的として設立されています。
過去の例では、エイベックス(7860)が名証のセントレックスから東証JQに移行した例もあります。
また、これらの市場は成長企業向けに設けられており、急成長中の企業に資金調達の場を提供しています。
そのため、現時点で十分な事業実績がない企業やリスクの高い企業にとって、地方取引所への上場は適した選択肢となることがあるでしょう。
ライザップが札証という地方取引所に上場しているのも、急成長と急拡大を目指す同社にとって適切な選択だったからと言えます。
しかし、現在は東証への移行を目指して進んでいる状況です。
地方取引所に上場することのデメリット
①全国区での知名度を上げにくい
地方取引所に上場するデメリットとして、全国区での知名度を上げにくい点が挙げられます。
地方取引所では、東京証券取引所のような全国的な注目を集める機会が少なく、上場企業としての認知度が地域内にとどまりがちです。
その結果、ブランド価値の向上や新たな事業機会を獲得する上で、不利になる可能性があります。
②出来高が少ない
地方取引所に上場するデメリットの2つ目は、出来高の少なさが挙げられます。
地方取引所では、取引量が東京証券取引所に比べて大幅に少ないため、流動性が低くなりがちです。
また、機関投資家や海外投資家による取引も少なく、グローバル展開を目指す企業にとっては、海外投資家からの注目を集められないことが成長の足かせとなる場合もあるでしょう。
ライザップは将来的に東証に移行する?
ライザップは東京証券取引所への上場を目指す
ライザップの瀬戸健CEOは、2018年から東証への移行を検討していることを示しています。
実際に、ライザップは2024年3月に立会外分売を実施し、上場に向けて普通株式の市場流通株式数を増加させることで流動性の向上を目指しています。
また、分売で得た資金を使い、募集新株予約権を行使して資金調達を行い、財務基盤の強化と成長投資に活用しています。
札証はライザップの重複上場を希望
ライザップは東証上場を目指していますが、札証は重複上場を希望しています。
その背景には、ライザップの札証における存在感が大きいことがあります。
実際、ライザップの売買代金は札証全体の90%以上を占めており、ライザップが東証に移行すると札証の手数料収入が減少するため、残ってほしいという思惑があるのです。
このように、ライザップと取引所の思惑が合致せず、東証移行が遅れている要因となっています。
新規事業Chocozapや積極的なM&Aにより、審査確認事項が増加
ライザップは、ボディメイク事業に加え、チョコザップやアパレル事業など、幅広い業種の企業をM&Aで取り込み成長しています。
市場変更の遅れもこの要因の一つで、新たな事業領域に対する審査事項が増えているためです。
しかし、ライザップは急成長を続けており、2025年3月期の決算では黒字転換が予想されています。
このまま順調に成長すれば、ライザップの東証移行は将来的に実現する可能性が高いと考えられます。
まとめ
いかがだったでしょうか😀
ライザップが札証という地方取引所に上場しているのは、急成長する企業に資金調達の機会を提供いている場として最適だったからと考えられます。
しかし、かなりの成長を遂げたライザップにとって、次に東証移行を目指すのは自然な流れであり、将来的には実現するでしょう。
現在はさまざまな障害がありますが、株式の流動性を向上させるなど東証移行に向けた動きが進んでおり、今後の展開に注目が集まります。
ライザップ株を買う方法は以下の記事で説明しているので、参考にしてみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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本記事の執筆はインターン生の青木が務めました(^▽^)/
それではみなさん、また別の記事でお会いしましょう🎵
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