最大被害を叩き出した詐欺ウォレットとは！？

こんばんは！お気楽投資家ハルです。コロナが落ち着く様子もなく、未だ世の中はあれまくりで、気分もサッパリしてきませんね。
そんな中、少しでも投資でお金を増やそうとしている人も多くいらっしゃるかもしれませんが…
怪しい投資に手を出してしまってはいませんか！？詐欺には十分に気を付けていきたいところです。
さて、今回は過去の詐欺から学ぼう会第2回として「被害総額4000憶円」と噂される、史上最大規模の仮想通貨詐欺ウォレットについて解説を行いましょう！
実際に改めて調べてみると、最近大きな話題となったPGA（詳細はこちらの記事から）にもかなり似通った特徴が見えてきますので、是非ご覧ください。それでは始めて参りましょう！

1.仮想通貨ウォレットは救世主！？

前回の記事「仮想通貨バブルの終幕で大損！？」でも解説致しましたが、2017年末から2018年初めまでは仮想通貨は大荒れに荒れまくり、多くの人がどん底に叩き込まれておりました。中には数千万・億と損害を出した方もいたでしょう。そんな中新しく仮想通貨界隈に湧き出てきたのが

仮想通貨ウォレットへの投資

でした。そもそも「ウォレット」とは「財布」を意味しており、「取引所に分散して保管されている仮想通貨を1か所に集めませんか？管理しやすくなりますし、取引所が潰れても大丈夫ですよ？」という宣伝の元作り出されたものです。

ただの財布なのに投資するとは何ぞや！！？

と思われる方もいるかと思われますが、当時生み出されたのは、ただ財布としての機能だけではありませんでした。ここで今回の主役である仮想通貨ウォレット「PLUS TOKEN WALLET：プラストークンウォレット」の売り文句を見て参りましょう。

バーーン！どっかで聞いたことあるー！？

というように、なんとプラストークンウォレットに仮想通貨を預けるだけで月利は10％！！夢のような話の誕生です！！！
今見るとどうでしょうか？今や有名となった詐欺案件と似ていませんか？
しかし当時は2018年5月！初めてのこのサービスは「すげぇ！！画期的！！」として一躍有名になっていきます。
何より当時は仮想通貨取引で大損こいた人間が大量に存在しており、売りに売れなくなった仮想通貨をどうしようか…と悩んでいた人もそこら中にいました。
そんな中「仮想通貨を預ければ月に10％増えますよ！」なんてサービスが始まればそりゃ飛びついてしまいますよね…。
勿論当初は「そんな甘い話は怪しいのでは？」と感じる人も多くいたのですが、最終的には参加人数は400万人にまで膨れ上がる一大プロジェクトへと急成長していくこととなります。

2.プラストークンは何故稼げたか？

甘い話ではありましたが、ここでも勿論プラストークン側は信頼を勝ち取るためにあらゆる手段を講じて宣伝を行っていきます。
そもそもなぜ預けただけで、月利10％もの報酬を出す事ができたのでしょうか？プラストークン側からはこのような説明が出されていました。

出ましたね…自動アービトラージシステム！今や詐欺の常套句となり果ててしまったのではないでしょうか？
アービトラージシステムとは「複数の取引所の価格差を利用し、トレードを行う事で利益を生み出す手法」です。

この手法自体は勿論可能です。可能ではありますが、実際にやろうとすると莫大な元手資金が必要であったり、瞬時に大きな取引を行わなければならなかったりと、１個人が行うにはかなり無理のある手法です。
プラストークンではこの手法を自動で行うAIを開発したので、資金を預けてくれれば見返りとして報酬を支払うという訳ですね。
さらに、今や当たり前となった「過剰な紹介報酬制度」も勿論存在しています。

「仮想通貨投資詐欺に要注意！！」でも解説を行ったような「ねずみ講式紹介制度」の先駆けといってもいいでしょうね。
これらの報酬は全て「PLUS」と呼ばれる独自トークンで支払われていきます。「PLUS」はBTCやETHに交換が可能ではありましたが、「PLUSの価格自体も日に日に上昇していく」仕組みとなっておりました。

スタート時点（2018年2月）……0.4＄

2019年6月……約100＄

その価格なんと２５０倍！！！

すさまじいですよね。ここまで上昇していく報酬を手放す事が出来るかと言われると中々難しいのではないでしょうか？
当然の如く「複利運用による資産形成」も推奨されており、多くの人は毎日増え続ける「PLUS」をニコニコ見ながら過ごしていきました。
末期には1つ200万円以上する「マイニングウォッチ」という謎の腕時計を販売し始めましたが、「１日に歩いた歩数によって報酬を得る」謎の万歩計システムにより１日で10万円以上もの報酬が入る、まったくもって意味不明なシロモノでした。勿論当時はこれも一瞬で売り切れになるほどの人気だったのです。当時の様子が分かる幸せそうなブログもあるので興味がある方はご覧になってはいかがでしょうか？

3.突然の幕切れ！

順風満帆、このままいけば全員が１億円も稼げる！！今からでも参加は遅くない！乗り遅れるな！プラストークンは本物だ！！！
と全員が言いまくっていると、やってくるのは勿論突然の出金停止です。2018年2月に始まったプラストークンは2019年6月末に突然出金停止となる緊急事態が発出します。
運営のサイトに預けてある大金は一切動かすことが出来なくなり、多くの人が怒り・不安・絶望を感じる日々が始まります。
特に最もユーザーの多かった中国での反応は強く、最終的には首謀者とされる人物が複数逮捕される等、一大詐欺事件として仮想通貨界隈に衝撃を与える事態となっていきました。

当時のアンゴウロウ氏Twitterを見ても分かるように、順調に価値が増えていた「PLUS」の価格も、出金停止から僅か2週間程でその価値は地の底まで落ち込んでいく事となり、完全なる終焉を迎えます。
2019年7月には多くの人が諦めていたと思われますが、その後１年間ほどは

「出金再開時期が決定！！！」
「〇月〇日についにプラストークンが復活か！？」
「プラストークンの資金を○○に移動する事が可能に！！？」

のような噂が頻発する事となります。勿論全て現実となる事はありませんでした。

4.有名インフルエンサーの存在！？

超強力な紹介報酬制度の陰には勿論インフルエンサーが存在しています。プラストークンの一大リーダーは多くのイベントにも姿を現しており、彼の迷言や写真は今でも一部情報グループではネタにされているほどの大人気です。

プラストークンのイベントにも神輿に乗って登場したのですが、写真にもある大勢が参加したこのイベントは2019年7月5日と、出金停止した最中に行われているのですから恐ろしいですね…。
ここでは個人の名前を挙げるのは避けますが、調べてみればすぐにでてきますので、興味のある方は検索してみてはいかがでしょうか？
ちなみにその後彼は「いつかは復活する」と言い続けながら、紹介した責任追及を躱しつつ元気に

PGAの紹介を始めていたのでした。無責任インフルエンサーの特徴をしっかり捉えてる代表的な存在ですね！

5.まとめ

いかがでしたでしょうか？今回は、仮想通貨が大暴落した後、人々に大きな希望を抱かせ、その後全員をさらなる絶望に叩き落した超有名な詐欺案件プラストークンについてザックリとした解説を行いました。
実際このようにまとめてみるとハッキリと…

ほぼPGAと同じじゃね！？！？

と感じないでしょうか？
過剰な月利報酬・自動アービトラージシステムの存在・独自トークンでの報酬支払・過剰な紹介報酬制度・有名インフルエンサーによる宣伝
どれもこれも同じ仕組みが揃っていましたね。実際にプラストークンを経験している世代はPGAを信用する事は無かったでしょう。
初めて投資を行う際には、以前に似たような案件が存在していなかったか、その案件は今も続いている信頼できるものなのか？を確認する事の重要性が理解できるかと思われます。

プラストークンの流行により当時は、複数の似たような案件が乱発されている時代でもありましたが、最終的には全ての案件は消滅しています。
当時私自身はプラストークンを回避する事は出来たのですが、しっかりと別案件で焼き払われています（泣）ただその経験があったからこそ、今は詐欺案件を回避出来るようになったともいえるでしょう。
もし、今この記事に書かれている案件と似ているものに参加されている方がいれば要注意です！出金停止される前に逃げる事をオススメ致します。

次回は、プラストークンが盛況だった最中に私自身が巻き込まれた伝説的な詐欺案件についてお話いたしましょう！
それではまた次回の記事でお会い致しましょう！！

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